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Visual Studioエラー対処方法「Your project file doesn’t list ‘win’ as a ‘RuntimeIdentifier’」

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このエラーは、Visual Studioがターゲットプラットフォームとして指定されたRuntimeIdentifier(実行対象)を認識できないことが原因です。この場合、RuntimeIdentifierに「win」が設定されていないため、プロジェクトが正しくビルドされず、WPFアプリケーションの実行に必要な依存関係が読み込まれません。以下の対処方法を順に試して、エラーを解消してください。


環境

  • Visual Studio 2022
  • .NET Framework 4.7.2
  • WPF

対処方法

主な対処方法を4つ紹介します。1つのエラーを解消しても他のエラーが発生することがあるため、必要に応じてこれらの対処方法を組み合わせて実行してください。

  1. binおよびobjフォルダの削除

    binobjフォルダには、ビルド時に生成される一時的なファイルが含まれています。これらのフォルダを削除することで、ビルドプロセスに関するキャッシュデータがクリアされ、エラーの解消に繋がることがあります。この操作を行うと、ビルドプロセスが新しいファイルを生成するため、エラーや依存関係の問題が解決されることがよくあります。削除手順は次の通りです:

    • プロジェクトフォルダ内でbinobjフォルダを探し、削除します。
    • 再度ビルドを行い、エラーが解決したか確認してください。
  2. [.vs]フォルダの削除

    Visual Studioの.vsフォルダには、ユーザーの設定やキャッシュ情報が保存されています。このフォルダを削除することで、Visual Studioの設定が初期化されるため、環境に起因するエラーが解消される可能性があります。削除後、プロジェクトを再度開き、エラーが再現するか確認します。

    • プロジェクトのルートフォルダで.vsフォルダを見つけ、削除してください。
    • Visual Studioを再起動し、プロジェクトを開き直します。
  3. dotnet restoreの実行

    dotnet restoreコマンドは、プロジェクトが依存するNuGetパッケージを再インストールするために使用されます。これにより、依存関係の不足や破損が原因のエラーが解消されることが期待されます。再インストールすることで、プロジェクトに必要なパッケージが最新状態になり、依存関係の整合性が保たれます。

    • コマンドラインまたはターミナルを開き、プロジェクトディレクトリで次のコマンドを実行します:
      dotnet restore
      
    • 依存関係のダウンロードと再インストールが完了したら、プロジェクトを再ビルドします。
  4. NuGetパッケージのアンインストールと再インストール

    特定のパッケージが破損していたり、互換性がない場合、エラーの原因となることがあります。パッケージを一度アンインストールしてから再インストールすることで、破損したパッケージが再構築され、プロジェクトが正常にビルドされる可能性が高まります。

    • NuGetパッケージマネージャーから各パッケージを個別にアンインストールします。
    • 再度、必要なパッケージをインストールし直してください。
    • 再ビルドして、エラーが解消されるか確認します。

補足

これらの手順を組み合わせて実行することで、ビルドキャッシュやパッケージの依存関係に関連する問題が解消されることが多くあります。特に、WPFアプリケーションの開発環境でこのエラーが発生する場合は、これらの手順が有効です。

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