はじめに
CML2
を使用している際、後述の理由でディスク拡張を行ったため、その際に実施した手順を記します。
なぜディスク拡張が必要になったか
CML2
では仮想マシンを起動する際、CPU、メモリなどの仮想マシンの起動・動作に直結するリソースだけではなく、CML2
を動作させているホスト側のディスク容量も一定の割合以上になると仮想マシンが起動できなくなる仕様になっているようです。
OVA
形式で公開されているCML2
はデフォルトで16GBのディスク容量しかないため、独自のカスタムイメージを使おうとしたところ、容量オーバーとなったためディスク拡張が必要となりました。
ちなみに、ディスク使用率が80%以上となると、Dashboard
上の下部に表示されているディスク使用率のステータスが赤になるようなので、80%以上になると、ラボ上のノードが起動できなくなるようです。
ディスク拡張方法
以下作業を行うことでCML2
ホストのディスク容量を拡張することができます。
特にCML2
に限った方法ではなく、やっていることはLinux
のLVM
ボリューム拡張になるので、LVM
の操作に慣れている方はコマンドで実施してもOKです。
- CML2ホストへのディスク追加
- Cockpitから物理ボリューム追加
- Cockpitから論理ボリューム拡張
CML2ホストへのディスク追加
私の環境ではUbuntu
上のVMware Workstation Player
でCML2
を動作させているため、VMware Workstation Player
での操作を示します。
一度CML2
を停止させ、「Edit virtual machine settings」の「Add」ボタンから好きな容量のディスクを適当な場所に追加して、「Save」で設定を保存します。
画面が戻ったら再度CML2
のホストを起動しておきます。
Cockpitから物理ボリューム追加
CML2
起動後、Cockpit
画面にログインしたら「ストレージ」より容量を追加したいファイルシステム名を選択します。(今回の場合/dev/cl_cml2-controller/root
)
Cockpit
画面へのログインは以下等を参照。
選択したファイルシステムの情報が表示されるため、「物理ボリューム」の「+」を選択。
追加するディスクを選んだ後、「追加する」で物理ボリュームを追加します。
Cockpitから論理ボリューム拡張
前手順を実行することで、物理ボリュームへの追加とボリュームグループの容量が変わりましたが、論理ボリュームはそのままなので、論理ボリュームを拡張していきます。
上図より拡張したい論理ボリューム(今回の場合/dev/cl_cml2-controller/root
)を選択することで論理ボリュームの拡張を行う画面が表示されるため、「増加」を選択します。
「論理ボリュームの増加」画面が表示されるため、好きな容量分、バーをスライドさせ、「増加」を選択します。
論理ボリュームのサイズ表示が拡張後のサイズに変わっていれば終了です。
おわりに
ディスク使用率の閾値超過で既存ノードも起動できなくなるとは思っておらず、少しハマったため、次に同じことが起こってもすぐに対処できるように記事にしてみました。
CML2
を使いこなしてくるとすぐに容量が足りなくなると思うので、ディスク容量が少なくなってきたら早めに拡張するようにしましょう。