はじめに
CML2
のホストマシンにSSH接続を行うと、以下で紹介した通り、各ラボノードに対してコンソール接続するための操作画面にログインできます。
但し、コンソール接続画面からの操作は各ラボノードにコンソール接続するための操作に限られており、CML2
のホスト側OSを操作することができません。
ホストマシンのコンソール画面やCockpit
の「端末」画面からsysadmin
ユーザでログインすればホストマシン側のOS操作を行うことはできますが、レスポンスが悪いため、できればSSH接続して操作したい。
ということで今回はCML2
のホスト側OSをSSHによるリモート接続経由で操作する方法を紹介します。
CML2のSSHサービス
CML2
のホストマシン側のSSH
サービスはvirl2-sshd.service
というサービスで動作しているため、SSHで接続した際には各ラボノードにコンソール接続する画面が開くようになっています。
但し、一般的なsshd.service
が存在しないわけでは無く、sshd.service
のコンフィグ情報も/etc/ssh
配下に存在します。
そのため、sshd.service
を起動させることでホストマシンにSSH接続できるようにします。
sshd.serviceの有効化
/etc/ssh/sshd_config
のポート設定を確認すると、デフォルトでPort 1122
となっていることから、virl2-sshd.service
とはポート番号が被らないようになっており、SSHによるホストマシンへの接続も想定されているようです。
デフォルトでは起動時に起動しないようになっていることから以下のように起動して使えるようにします。
コンソール画面からのsshd.serviceの有効化
以下コマンドでサービス起動と自動起動の有効化を行います。
sudo systemctl enable --now sshd.service
Cockpit画面からのsshd.serviceの有効化
「サービス」→「System Services」からsshd
を選択し、以下「起動と有効化」を選択するだけでサービスの起動と自動起動設定が行われます。
ホストマシンへのSSH接続
先ほど起動したsshd.service
は1122ポートで起動しているため、1122ポートを指定してsysadmin
ユーザでSSH接続します。
以下TeraTerm
で接続する場合の例。
おわりに
ホストマシンのOS側を操作する機会はあまり無いと思いますが、覚えておくとレスポンスが悪いコンソール画面等触らなくても済むため、個人用途で使用するのであれば自動起動の設定にしておくことをお勧めします。