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CML2を使いこなす。(その7:パケットキャプチャ)

Last updated at Posted at 2021-06-12

はじめに

今回は構築したネットワークでパケットキャプチャを行ってみます。

尚、前回CML2のアップグレードを行ったため、今回から2.2.1での作業となります。

CML2でのパケットキャプチャ

以前のバージョンではDashboard上でしかパケットキャプチャの結果を見れなかったり不便なイメージがありましたが、2.1PCAP形式のファイルをダウンロードできるようになり、大分使いやすくなりました。

ネットワークを設計・調査するうえで必須となる機能なので、使いこなせるようしっかり覚えていきます。

パケットキャプチャの実行方法

実行方法は簡単で、Dashboardからパケットキャプチャを行いたい経路のリンクをクリックして、PACKET CAPTUREタブから実行することで以下のようにパケットキャプチャの情報を確認することができます。

capture_08062021_080650.jpg

PACKET CAPTUREタブには以下のようなボタンが並んでおり、左からパケットキャプチャ実行/停止表示のクリアパケットキャプチャのダウンロードキャプチャ設定となっております。

capture_08062021_080734.jpg

キャプチャ設定

上図の歯車ボタンをクリックすることでパケットキャプチャ実行時に適用するフィルタの設定や取得するパケット数、時間などを設定できます。

capture_08062021_081435.jpg

Max Packets

パケットキャプチャ実行時に指定した数のパケットまでキャプチャを取得します。

デフォルトでは50パケットまで取得するようになっており、50パケット取得したら自動的にパケットキャプチャが停止するようになっているため、しばらくキャプチャを取り続けたい場合は調整するようにしましょう。

また、Max Packetsか次のMax Timeのどちらかは設定を行う必要があるようなのでどちらかは設定するようにします。

Max Time

パケットキャプチャ実行時に指定した秒数までキャプチャを取得します。

デフォルトでは無制限となっておりますが、Max Timeを設定した場合は、Max Packetsを無制限にすることも可能です。

BPF Templates、BPF

パケットキャプチャを取得する場合、単純に全パケットを取得すると、目的のパケットが埋もれてしまい、確認しづらくなるため、特定の条件でフィルタリングを行って目的のパケットを見つけ出します。

フィルタリングの方法も、パケットキャプチャ自体はすべて取得し、後からWireShark等でキャプチャファイルを見る際にフィルタリングを行う方法と、パケットキャプチャを実行する際にフィルタリングを行い、条件に合致するパケットのみ取得する方法がありますが、BEF Templates、BEFの設定は後者の条件に合致するパケットのみ取得するフィルタを作成する方法となります。

BPFBerkeley Packet Filterというフィルタリング形式で、指定の書式で記載することで特定のプロトコルや特定の送信元のみのパケットを取得したりできるようになります。

BPFの書式が分かる人であれば、BPF欄に直接書式を記載しても良いですが、書式が分からない場合は、いくつかの例がBPF Templatesとして登録されているため、BPF Templatesから選んで使うことも可能です。

BPF TemplatesCML2.2.1では以下が登録されています。

BPF Templates BPF
DHCP udp port 68 or port 67
Spanning Tree stp
ip (src) src host <ip>
ip (dst) dst host <ip>
ethernet (src) ether src host <mac>
ethernet (dst) ether dst host <mac>
vlan vlan

<>の部分は任意のアドレスやIDを入力する必要があるので、指定したい値を入力する必要があります。

もっと細かく指定したい場合はBPFの書式を別途調べてみて下さい。

おわりに

ネットワークの調査を行ったり、想定通りの動きをするか確認するためにはパケットキャプチャは必須の作業となります。

想定通りの動きになっておらず、障害が発生した事例はいくつもあるので、パケットキャプチャでパケットの動きを把握できるようにしましょう。

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