はじめに
先日CML2
がバージョンアップされ、2.2.1となりました。
どうせなら新しいバージョンを使ってみたいということで、現在使用中のバージョンから2.2.1にバージョンアップしてみた際のアップグレード方法を記載します。
アップグレードの流れ
以下公式ドキュメントのアップグレード手順に沿って実施します。
今回は以下のバージョンからのアップグレードとなります。
旧バージョン | 新バージョン | |
---|---|---|
CML-Personal 2.1.2 | → | CML-Personal 2.2.1 |
基本的な流れとしては、アップグレード用RPMをダウンロードして適用するだけとなります。
併せてベースOSのアップグレードも行うことができますが、私が実施した環境ではアップグレード後、Cockpit画面でJavaScript関連の問題が発生したため、気になる方はOSアップグレードは控えたほうが良いかもしれません。
【CML2アップグレード】
- アップグレード用RPMパッケージのダウンロード
- RPMパッケージのアップロード(CML Dashboard)
- CML2アップグレード(Cockpit)
- CMLパーソナルライセンスの修正(Cockpit)
【ベースOSアップグレード】
-
virl2.target
の停止(Cockpit) - OSアップグレード(Cockpit)
CML2のアップグレード
Cisco
のページからCML2
のをダウンロードするため、CML2
を購入した際に使用したCisco
のアカウントは事前に準備しておいてください。
アップグレード用RPMパッケージのダウンロード
Ciscoのページにログインして、The Cisco Learning Network Store
のMy Account
からダウンロード画面に進み、以下よりアップグレード用RPMパッケージをダウンロードします。
RPMパッケージのアップロード
CML Dashboard
よりTOOLS
のUpgrade System
を選択します。
Upload new RPM file
の添付マークをクリックし、先ほどダウンロードしたアップグレード用RPMファイルをアップロードします。
アップロードが完了したら、Cockpit
画面から適用するため、以下URLを入力するか、画面に表示されているusing Cockpit
をクリックするとCockpit画面に進みます。
https://[IPアドレス]:9090/
CML2アップグレード
管理者ユーザでCockpit
画面にログインします。
左ペインのCML2
より、Controller Software Upgrade
のUpgrade Controller
を選択してCML2
をアップグレードします。
アップグレードが完了したら一度画面を更新して、再度Controller Software Upgrade
からFinish Upgrade
をクリックしたらアップグレード完了です。
CMLパーソナルライセンス問題の対処
CML2のパーソナル版を使用している場合、アップグレードを行うと、ライセンス画面で以下の様な画面が表示された後、プロダクトを選択してもSAVE
できない状態となるようです。
そのため、Cockpit
画面の端末
より、以下対処を行います。
sudo -E -s
echo "CML_Personal" > /var/local/virl2/smart/product.txt
chmod 644 /var/local/virl2/smart/product.txt
chown nginx:nginx /var/local/virl2/smart/product.txt
設定後、再起動すればライセンス画面で上記の問題が解消されるはずです。
ベースOSのアップグレード
ドキュメント上はベースOSのアップグレードも推奨されているため、併せて実施します。
但し、前述の通り、私の環境ではOSアップグレード後、Cockpit
画面でJavaScript
関連の問題が発生したため、気になる方はアップグレードを見送ったほうが良いと思います。
virl2.targetの停止
アップグレード前に、Cockpit
画面のサービスからTargets
を選択します。
virl2.target
を選択し、画面右の選択ボタンをクリックすると、「停止」が表示されるため、停止します。
OSアップグレード
「ソフトウェア更新」の「すべてのアップデートをインストール」をクリックするとOSアップグレードが開始されるため、しばらく待ちます。
途中で画面のセッションが切れるため、切れたら再度ログインしなおしましょう。
ログインしなおすと「システムの再起動」ボタンが表示されるため、再起動します。
画面右上に「問題が発生しました」と表示されていますが、再起動で回復する問題であれば、再起動後は正常となるため、そのまま再起動して問題なければ終了です。
おわりに
CML2のアップグレード自体は簡単にできますが、OSのアップグレードまで行う場合は、事前にバックアップを取得するなど行っておいたほうが良いと感じました。