#このままでは世界は暗黒の曇り空になってしまう
魔王曇天「クックック・・・きたか勇者よ・・・お足元が悪い中、ご苦労なことだ。お前がこうしている間にも、この世は曇り空になっていっておるぞ!!」
魔王「しかし、お前に何ができるというのだ??」
魔王「お前が従来のペンツールや選択範囲を駆使して、曇り空を青空に置き換えている時間よりも、私がこの世を曇りに変える魔力のほうが上なのだ!!ハッハッハ!!!!」
##──勇者は何かを唱え始めた
魔王「無駄なことを・・・!!」
魔王「いくらフォトショップAIが進化して自動選択の精度が上がった所で、空だけを抽出することなど不可能なのだ!!」
魔王「クライアントから地獄のような曇天素材を85枚提供され、『チャチャッと青空にしておいてくださぁ~い。』と言われたワシの苦しみを、この世のデザイナー共にに知らしめてやるのだ!!!!」
勇者フォトショ「黙れ!!」
勇者フォトショ「負の遺産を後世に残すことしか考えず、技術の進歩から目を反らしたお前にデザイナーを語る資格はないッ!!」
##勇者フォトショ「編集>空を置き換え!!」
── まばゆい光があたりを照らす
魔王「空が一瞬で・・・!!!!」
##精霊AIアドビのご加護
勇者フォトショ「精霊AIアドビのご加護により、**編集メニューから「空を置き換え」**でAIによって自動で空と建物や電線を自動で検出できるようになった。機械学習の得意とするところ・・・」
勇者フォトショ「青空の他にも虹を出したり、夕方にすることや、お前の好きな曇天にすることも可能な危険な魔法だ。」
勇者フォトショ「・・・魔王よ、これを見てくれないか・・?」
── 勇者は一枚の写真を取り出した
魔王「・・・?」
魔王「これは・・!!」
勇者フォトショ「そう、空だけの写真だ。ここまでくるともう原型がわからない。
クライアントが『**電線だけ残してこの空を夕方にしてくれませんか?』とか意味不明なことを言いだしても、**できる時代になったんだ。」
魔王「・・・俺はもう・・・」
魔王「クライアントの理不尽な要求に屈しなくてもよいのか・・・?」
勇者フォトショ「そうだ、精霊アドビのご加護により、俺たちは救われたんだ。」
###こうして世界に平和は訪れた。