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エンジニアスポット採用のすゝめ

Last updated at Posted at 2021-09-13

知見の獲得方法として、スポットでエンジニアを採用することについて書いてみました。
マネジメントコストが上がりがちなど、採用方法としては敬遠されがちですが実は企業にとっても大きなメリットがあると思います。
僕の体験から共有できることを書いてみようと思います。

実務レベルで新しい分野の知見を獲得するにはお金と時間がかかる

実務レベルの技術獲得には以下の工程が必要だと思います。設計から始まり、実際に運用してみて改善を繰り返し、はじめて知見と呼べるものになると思います。
ですので、自社内で知見と呼べるものにするには数ヶ月かかってしまうのが現状です。
スクリーンショット 2021-09-11 14.56.04(2).png

例えばElasticsearchへの移行を例にとってみます。
既存の検索ツールではalgoliaを使っていたのですが、サービスが大きくなるにつれて従量課金による費用の増大が問題になってきました。
そこで費用を抑えるため、サーバーでの運用ができるElasticsearchを導入することにしました。

ただ問題がありました。
それはElasticsearchへの知見を持つ人が社内にいなかったことです。
迂闊に導入してデータモデルの設計が甘かったりすると、データ更新の頻度が増えるなど運用コストが高くなってしまう可能性があります。

そんな時にスポット知見輸入が役立つのです!

スポット(タスクor issue単位)で知見を獲得する

例えば、今回で言うとElasticsearchの設計や運用までを経験しているエンジニアをスポットで獲得することになります。
スポットで獲得した場合のメリットには以下のようなものがあります。

採用スピードがはやい
issueやタスク単位だと内容が明確で応募しやすいのでエンジニアが集まりやすい→すぐにエンジニアを確保できる
ミスマッチが少ない
issueの詳細な内容を理解してくるエンジニアはそもそもマッチしている確率が高い:sunglasses:
費用を節約できる
正社員として入社してもらった場合にかかるもの。毎月の基本給、福利厚生費、社会保険料、健康保険料...:scream:

緊急度は低いが一定のインパクト見込めそうなものをお願いする

ポイントとしては、緊急度が低く重要度の高いものをお願いしましょう。
あくまで業務委託の副業社員なので、スピード勝負のissueは不向きです。

スクリーンショット 2021-09-11 15.25.48.png

(例)ページパフォーマンス改善やOGP画像サーバーの作成

実際に過去、スポット依頼で開発依頼をお願いした案件に以下のようなものがありました。

ページパフォーマンス改善

images.png

表示まで2秒かかるページがあり、ユーザーから速度改善の要望がありました。
速度改善が得意なフロントエンジニアに修正をお願いして、なんと0.6秒(3倍以上)まで速くしてもらいました!

OGP画像サーバーの作成

SPAでもユーザー詳細ページの情報をもとに動的にOGP画像を生成する実装をしてもらいました。
UGCコンテンツにもなるのでC向けサービスを展開されているところにはとても相性が良かったです!

※イメージ
スクリーンショット 2021-09-11 15.35.15(2).png

スポット採用についての疑問

しかし一方でスポットエンジニア採用は浸透していません。それは企業にとってマイナスなイメージが強いからだと思います。
そういった声に少しお答えさせていただきました。

###Q.マネジメントコストが高くなるのではないか
スポット獲得したエンジニアに対してマネジメントする必要はほとんどありません。なぜなら要件が固まっていれば、後は知見を持つエンジニアがよしなに実装してくれるからです。マネジャーは成果物を確認するだけになります。

###Q.知見が社内にたまりにくいのではないか
スポット参画した知見のあるエンジニアに敷いてもらったコードを見本に、社内のエンジニアがキャッチアップすることで解消できると思います。後はスポットで参加いただいたエンジニアにドキュメント作成などの依頼するなどの対応をしていました。

###Q.新規で参画したエンジニアのキャッチアップコストが高くならないか
スポット採用において特定の分野に深い知見をもち、かつ新規で実装できるようなもの(例えばリポジトリを分けたり、既存システムはいじらない、もしくはちょっと繋ぎこむだけ)に関しては実はあまりキャッチアップはかかりません。あくまで自分の持つ知見をアウトプットすることがメインになります。
それでも環境構築は大変じゃないか、というお声もあると思います。それには「オンボーディングファイル」と言うものを用意して、新規で参画したエンジニアのキャッチアップを自動化しています。詳しくは続編で...

採用に繋がる確率が一定ないと費用対効果合わないのではないか

こちらも別のソリューションがあります。詳しくは続編で...

まとめ

無駄な費用をカットして、効率的に知見を社内に積み重ねていきましょう!
副業の浸透が始まったばかりでまだまだ認知の薄い、スポット採用ですが今後盛り上がっていくことを目標にしています!

おまけ

スポット採用については下記のアカウントでも情報発信してるので、ぜひフォローお願いします!
https://twitter.com/twinsdevelopper

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