pipenvとは

pipenvは、pip（パッケージ管理）とvenv（仮想環境構築）をまとめて使えるツールのこと。
■ pip : パッケージのインストールや管理を行うためのツール。
■ venv : 同じシステムの中に異なるPythonの環境を構築することができるツール。
仮想環境を作成することで、Pythonのバージョンが異なるものや同じモジュールでも複数のバージョンの使い分けなどを行うことができる。また、システムで使用している環境に影響を与えることなく、モジュールの追加や入れ替えを行うことができるメリットがある。

pipenvの使い方

■ pipenvのインストール

pipenvのインストールは、pipを使って下記のコマンドでインストールを行う。

$ pip install pipenv

■ 仮想環境の作成

使用するPythonのバージョンを指定して、以下のコマンドを実行すると仮想環境が作成される。指定バージョンがインストールされていない場合は、自動的にインストールされる。

$ pipenv --python 3.9    // Python3.9の環境を作成する場合

■ パッケージのインストール、アンインストール

パッケージをインストール、アンインストールする場合は以下のコマンドで行う。

$ pipenv install <パッケージ名>        // インストール
$ pipenv uninstall <パッケージ名>      // アンインストール

■ 仮想環境への出入り

仮想環境に入ったり、抜けたりする場合は以下のコマンドを使う。

$ pipenv shell   // 仮想環境へ入る
$ exit           // 仮想環境から抜ける