※FreeBSD の Raspberry Pi 対応は現在進行形で、すぐ話が古くなってしまうので、ここでの話はあくまで2016年12月時点での話ということを断っておきます。
FreeBSD / RaspberryPi で Xorg
長らく RaspberryPi上のFreeBSD では Xorg が動かなかったり、動いても pkg が揃ってなかったりで苦労する状態でしたが、現在は X 関連の pkg もかなり充実してきたので、環境構築は楽になりました。
現状動く RaspberryPi は?
記事は2016/12/01 時点での話です。
以下の話は RaspberryPi B(+) / RaspberryPi Zero(新/旧) / RaspberryPi 2(旧)
を想定します。
最近動くようになった RaspberryPi 3(arm64)はまだビルドできる pkg が充実してませんし、新しいRaspberryPi 2 (V1.2)では FreeBSD 自体がまだ動かない状態です。
FreeBSD のインストール自体は過去記事:FreeBSD で Raspberry Pi インストール を参考にしてください。
Xorg をインストール
pkg install のみでいけます。
ウィンドウマネージャとして fluxbox を使う場合は
x11-servers/xorg-minimal (Xorg サーバ)
x11-drivers/xf86-video-scfb (video ドライバ)
x11-wm/fluxbox (ウィンドウマネージャ)
あたりを入れれば、動くのに必要な pkg が依存関係で入ると思います。
あと、追加でterminal (x11/xterm, x11/mlterm など)やfluxboxの背景を変えるために Esetroot を使うためx11/eterm や、日本語フォント japanese/font-ipa などを入れないと不便だと思います。
Web ブラウザとしては midori や dillo が pkg にあります。midori はまだ不安定っぽいです。JavaScript が使えないdilloは使えています。firefox はまだビルドできないです。
さらに人気のtwitterクライアント mikutter もpkgでインストールできます。
日本語入力は、mozc の設定画面が core を吐いて落ちてる状況でまだうまく行ってません。
#xorg.conf
xorg.conf の設定は、FreeBSD wikiからリンクされてるブログの記事を参考にしましたが、古い情報なのでそのままでは動きません。変更していま動作を確認しているのが以下の内容です
Section "Files"
EndSection
Section "Module"
Load "dbe"
Load "glx"
SubSection "extmod"
#Option "omit xfree86-dga"
EndSubSection
EndSection
Section "ServerFlags"
Option "AIGLX" "True"
EndSection
Section "InputDevice"
Identifier "Keyboard1"
Driver "kbd"
EndSection
Section "InputDevice"
Identifier "Mouse1"
Driver "mouse"
Option "Protocol" "auto"
Option "Device" "/dev/sysmouse"
EndSection
Section "Monitor"
Identifier "Monitor"
EndSection
Section "Device"
Identifier "Generic FB"
Driver "scfb"
VideoRam 64000
EndSection
Section "Screen"
Identifier "Screen"
Device "Generic FB"
Monitor "Monitor"
SubSection "Display"
EndSubsection
EndSection
Section "ServerLayout"
Identifier "layout"
Screen 0 "Screen" 0 0
InputDevice "Mouse1" "CorePointer"
InputDevice "Keyboard1" "CoreKeyboard"
EndSection
デスクトップ画面
分かりづらい写真であれですが、起動画面です