RaspberryPi2 上の FreeBSD で I2C 接続の LCD を表示させているところ。
FreeBSD をRaspberry Pi に入れて何が出来るか
FreeBSD のARM 対応が進んで、Raspberry Pi でかなり Raspberry Pi が動くようになりました。
機能的に現状何が出来るかは、FreeBSD のwiki
[FreeBSD/ARM on Raspberry Pi] (https://wiki.freebsd.org/FreeBSD/arm/Raspberry%20Pi)
の簡単な表にまとまっています。
最近ですと、純正のカメラモジュールが使えるようになりました。
とはいってもまだまだな部分は多く、「Raspberry Piの機能を余すこと無く使いたい」といった向きは素直に Raspbian を使ったほうがいいでしょう。
ただ、FreeBSD に慣れ親しんだ人ならば、OSの部分で見通しが効く FreeBSD を使って、そこに Raspberry Pi 的な要素(ハードをちょこちょこ叩いたり)を入れこんでいくことで、お手軽に今までとは違ったコンピューティングが味わえるのではないかと思います。
インストール
前置きが長くなりましたがはじめの一歩としてはまずはインストール。
インストールはイメージをダウンロードして dd で SD(microSD)に書き込みます。
ダウンロード
イメージは RaspBSD プロジェクトが配布しているイメージ
もしくは FreeBSD公式がftpで配ってる 11-CURRENT の snapshot
ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/snapshots/arm/armv6/ISO-IMAGES/11.0/
(ファイル名にRPI-B-.img.xz と入ってるのが無印Pi用、RPI2-.img.xzと入っているのがPi2用です)
をダウンロードします。どちらもそれほど現状違いは無いです。
10 のイメージもありますが、Pi2 用イメージは11-CURRENT のみですし、FreeBSDのARM対応の日進月歩っぷりを考えると、現状で 10を使う理由はあまりないと思います。
dd焼き
1G以上のSD(microSD)を用意します。イメージサイズは1Gですが、SDの容量が大きければ、起動直後に領域が自動拡張されますので、大きいサイズのSDに焼けば自動的に幸せになれます。
ダウンロードしたイメージは sd カードが /dev/da0 ならば、
zcat FreeBSD-armv6-11.0-RPI2-290555.img.gz | dd of=/dev/da0 bs=2m
とかやれば書き込めます。当然ながら書き込み先を間違うと HDD 全消しとかの悲惨なことになるので注意してください。
Mac でも dd で焼けますが、買ったばかりの SD カードをMacに挿すと自動的にマウントされて dd できなくなるので、diskutil コマンドで unmount してから実行します。
起動
USBでキーボード、HDMI でディスプレイにつないで起動します。
焼いたSDを挿して電源を入れれば起動してそのまましばらくするとログインプロンプトが表示されます。root のパスワードは RaspBSD版のイメージはパスワード無し、公式 snapshot版は root です。
あとは普通の FreeBSD と同じです。有線 LAN につなげば DHCP 環境ならばネットワークにつながります。 pkgも最近使えるようになったので、ツールのインストールも簡単です。
とりあえず普通の FreeBSD として使えるようになったので次は GPIO の使い方(予定)です。