Ubuntu 20.04にWiresharkをapt install wiresharkでインストールすると、古いバージョン3.2.3が入ります。例えば、tcpdumpで取得した5GCのパケットを、このバージョンで確認しようとすると、pcap: network type XXX unknown or unsupportedと表示されることがあります。
確認するだけなら、代わりにWindows10に最新のWiresharkを入れれば簡単ですが、他の使い方として例えば、Ubuntuで5G Trace Visualizerから呼び出してプロトコルシーケンスをSVGに変換する場合は困ります。
この場合、最新のソースからビルドする他に、PPAからインストールする手があります。なお、PPAはUbuntu公式で承認されたパッケージの配布ではないので、そのことを理解した上で、使用は自己責任になります。
現状のWiresharkをアンインストール
現状の古いWiresharkをapt removeやpurgeでアンインストールします。
PPAのWiresharkをインストール
add-apt-repository ppa:wireshark-dev/stable
apt update
apt install wireshark
2023.02.19時点で、Ubuntu 20.04にはバージョン3.6.7がインストールされました。
おまけ情報
5G Trace VisualizerはIPv6のloopbackアドレスを処理できない
::1を含むpcapは処理できないようです。
UERANSIMのRRC/RLSの確認にはrls.luaが便利
UERANSIMのRRC(Radio Resource Control)とRLS(Radio Link Simulation Protocol)を確認する場合、Wireshark Dissector for Radio Link Simulation Protocol from UERANSIMがお薦めです。UERANSIM/toolsにもあります。
主な変更履歴
- [2023.02.19] 初版。