@dynamicMemberLookupとKeyPathで不要なcomputed propertyを減らす

こちらのプロポーザルにより、Swift5.1から @dynamicMemberLookupとKeyPathを組み合わせることで、以前よりも安全にダイナミックなメンバーにアクセスすることができるようになりました。　

以下のサンプルでは、Testという構造体のcolorのcgColorを直接取得したい場合、これまではcomputed propertyを用意する必要があり、それごとにプロパティを用意してあげる必要がありましたが、KeyPathベースのdynamicMemberLookupを使うことにより、 Test構造体から直接 colorの全てのプロパティにアクセスすることができるようになります。

@dynamicMemberLookup
struct Test {
    var color = UIColor.red

    subscript<T>(dynamicMember keyPath: KeyPath<UIColor, T>) -> T {
        color[keyPath: keyPath]
    }
}

// Equivalent
Test().color.cgColor
Test().cgColor

参考

https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2019/415/ (20:24付近から)
https://github.com/apple/swift-evolution/blob/master/proposals/0195-dynamic-member-lookup.md
https://github.com/apple/swift-evolution/blob/master/proposals/0252-keypath-dynamic-member-lookup.md