目次
- ここで学ぶこと
 - 内容
- SQLとは何か
 - リレーショナルデータベースの仕組み
 - データベース操作の基本
 - SQLの命名と書き方のコツ
 
 - まとめ
 
ここで学ぶこと
- SQLとは何か、なぜ使うのかを理解する
 - データベース(DB)とテーブルの関係を説明できる
 - 主キー・外部キーといった基本構造を理解する
 - MySQLを使って簡単な操作(作成・選択)ができるようになる
 
内容
1. SQLとは何か
SQL(Structured Query Language)は、
データベースを操作するための言語です。
システム開発では、アプリケーションが扱うデータ(顧客情報、商品、売上など)は
ほとんどがデータベースに保存されています。
SQLを使えば、これらのデータを「登録・取得・更新・削除」できます。
SQLでできる3つのこと
| 種類 | 意味 | 主なコマンド | 
|---|---|---|
| DDL(Data Definition Language) | データ構造を定義する | 
CREATE, ALTER, DROP
 | 
| DML(Data Manipulation Language) | データを操作する | 
SELECT, INSERT, UPDATE, DELETE
 | 
| DCL(Data Control Language) | 権限や制御を行う | 
GRANT, REVOKE, COMMIT, ROLLBACK
 | 
ポイント:
SQLは、どのデータベースでもほぼ共通の文法で使えます(MySQL / PostgreSQL / Oracleなど)。
2. リレーショナルデータベースの仕組み
SQLが扱うのは、**リレーショナルデータベース(RDB)と呼ばれる形式です。
RDBでは、データはテーブル(表)**で管理され、
それぞれが「行(レコード)」と「列(カラム)」から構成されます。
例:社員テーブル(employees)
| employee_id | name | department_id | hire_date | 
|---|---|---|---|
| 1 | 田中太郎 | 101 | 2023-04-01 | 
| 2 | 鈴木花子 | 102 | 2024-01-15 | 
- 行(row / record):1人の社員の情報
 - 列(column / field):属性(社員ID・名前・部署など)
 
主キーと外部キー
- 主キー(PRIMARY KEY):テーブルの中で一意の値(例:社員ID)
 - 外部キー(FOREIGN KEY):他のテーブルを参照するキー(例:部署ID)
 
例:
departments テーブルに部署情報があり、
employees.department_id がそれを参照している。
これにより「社員」と「部署」を**関連付け(リレーション)**できます。
これが「リレーショナル(関係)」という言葉の意味です。
3. データベース操作の基本
実際にMySQLを使う場合、次のような手順で操作します。
① データベースを作成する
CREATE DATABASE company_db;
② データベースを選択する
USE company_db;
③ データベース一覧を確認する
SHOW DATABASES;
④ テーブル一覧を確認する
SHOW TABLES;
これらの操作で、
「どのデータベースを操作するか」「どんなテーブルがあるか」を確認できます。
4. SQLの命名と書き方のコツ
- 大文字:コマンド名(SELECT, FROM, WHERE)
 - 小文字:テーブル名・カラム名(employees, department_id)
 - 
スネークケース:
employee_id,order_dateのように単語を_で区切る - インデント:句ごとに改行して読みやすくする
 
例(良い書き方):
SELECT
    name,
    hire_date
FROM
    employees
WHERE
    department_id = 101;
まとめ
- 
SQL はデータベースを操作する共通言語。
→ 開発でも分析でも必ず使われる。 - 
リレーショナルデータベース(RDB) は、
「テーブル同士を関連付けて管理する」仕組み。 - 
主キーと外部キー が、データの整合性を保つための中心概念。
 - 
MySQLの基本操作(CREATE / USE / SHOW)を理解しておくことで、
どんなシステムでも基礎部分を触れるようになる。