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第3章 SELECT文によるデータ取得

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目次

  1. ここで学ぶこと
  2. 内容
    1. SELECT文の基本構文
    2. 列名の別名(AS句)
    3. 並び替え(ORDER BY)
    4. 重複除去(DISTINCT)
    5. 取得件数の制限(LIMIT)
    6. SQLの実行順序
  3. まとめ

ここで学ぶこと

  • SELECT 文の基本構文を理解し、テーブルからデータを取得できるようになる
  • 並び替えや重複除去など、よく使うオプションを使いこなせるようになる
  • 実行順序を理解して、正確なクエリを書けるようになる

内容

1. SELECT文の基本構文

SELECT 文は、テーブルからデータを取得するための最も基本的なSQL文です。

基本構文

SELECT カラム名1, カラム名2, ...
FROM テーブル名;

例:社員テーブルの全データを取得

SELECT * FROM employees;
  • * は「すべてのカラム」を意味します。

  • 特定の列だけ取得したい場合:

    SELECT name, hire_date FROM employees;
    

ポイント:カラム名を明示的に指定するほうが、後のメンテナンス性が高まります。


2. 列名の別名(AS句)

列名が長い、または分かりにくい場合は AS 句で別名(エイリアス)を付けられます。

SELECT
    name AS 氏名,
    salary AS 給与
FROM
    employees;
  • SQL上では AS は省略可能です:

    SELECT name 氏名 FROM employees;
    
  • 別名にスペースを含む場合はダブルクォーテーションで囲みます:

    SELECT department_id AS "部署 ID" FROM employees;
    

3. 並び替え(ORDER BY)

データを昇順または降順に並べ替えるには ORDER BY を使います。

SELECT * FROM employees ORDER BY salary DESC;
  • ASC:昇順(デフォルト)
  • DESC:降順

複数条件で並び替えることもできます:

SELECT * FROM employees ORDER BY department_id ASC, salary DESC;

ポイントORDER BY は結果セットに対して適用されるため、処理の最後に実行されます。


4. 重複除去(DISTINCT)

重複したデータを除外して取得したい場合は DISTINCT を使います。

SELECT DISTINCT department_id FROM employees;

これにより、同じ部署IDが複数あっても1つだけ表示されます。

注意:複数カラムを指定すると、カラムの組み合わせで重複判定されます。


5. 取得件数の制限(LIMIT)

結果の件数を制限する場合は LIMIT を使用します。

SELECT * FROM employees LIMIT 5;
  • 上位5件を取得する。
  • ORDER BY と組み合わせて「上位n件」を取り出すのが一般的です。

例:給与が高い上位3名を取得

SELECT name, salary FROM employees
ORDER BY salary DESC
LIMIT 3;

6. SQLの実行順序

SQLは上から順に実行されるわけではありません。内部的には次の順で処理されます:

実行順 役割
1 FROM どのテーブルを使うかを決定
2 WHERE 条件で絞り込み
3 GROUP BY グループ化(第5章で解説)
4 HAVING グループ後の条件指定
5 SELECT 取得する列を決定
6 ORDER BY 並び替え
7 LIMIT 件数制限

ポイント:この順序を理解しておくと、複雑なクエリも正しく動かせます。


まとめ

  • SELECT はデータ取得の基本。FROM と組み合わせて使う。
  • ORDER BY で並び順を制御し、DISTINCT で重複を排除できる。
  • LIMIT を使えば、結果をコンパクトに確認できる。
  • SQLの実行順序を理解することで、エラーや誤動作を防げる。
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