はじめに
「Claude Code で、ゲームって作れないかな」と思ったのがきっかけです。
ただ、私は絵も 3D も描けません。普段は機械学習エンジニアで、ゲーム制作の経験もありません。そこで Claude Code にほぼ全部頼んでみたら、5 時間ほどでここまでできました。
Claude Code に「女剣士、金髪ポニーテール、舞台は森」とだけ伝えたら、5 時間後にはこうなっていました!
設定画も 3D もドット絵も、自分では一枚も描いていません😳
— Ryu (@Ryu_pro_m) October 22, 2026
#ClaudeCode #ゲーム制作 https://t.co/9HjeMNKbU0
細かく見ると、キャラの服が森に溶けている、キャラが小さいなど、粗はたくさんあります。ただ、どれも作り込めば直せる範囲だと思っています。
また、今回作ったのはあくまで短いデモです。しっかりした 1 本のゲームにするなら、何十時間、何百時間とかかるはずです。それでも、素人が 5 時間ほどでちょっとゲームっぽいものを作れたことを伝えたくて書きました。
この記事は技術の細かい話より、Claude にどう頼んだらうまくいったかを中心に書きます。同じように「作ってみたいけど描けない」人の参考になれば嬉しいです。
全体像
Claude Code が真ん中にいて、画像生成・3D・アニメーション・ゲームエンジンなどの道具を順番に動かしていきます。人が触ったのはオレンジの 2 か所だけです。
流れとしてはこうです。
ざっくり言うと、「絵 → 立体 → 動き → ドット絵 → ゲーム画面」と形を変えながら進めていく作り方です。Claude は絵を直接描けないので、一度 3D の人形にして、それを横から撮ってドット絵にしています。
1. キャラの設定画を描いてもらう
頼み方
頼み方(要旨)
「キャラは女剣士、金髪ポニーテール。舞台は森」
伝えたのはこの一言だけです。あとは Claude が「このあと 3D にするなら、正面・横・背面の 3 面図が要る」と判断して、Codex 向けの細かい指示(3 面図を 1 枚に、白背景、3 面で身長や装備を揃える、など)を自分で書いて描かせていました。
結果
正面・横・背面で顔や装備がきれいに揃っています。
敵のゴブリン、会話用の表情差分、背景の木や茂みも、同じように一言伝えて出してもらっています。
コツ
2 体目以降は「この画像のキャラと同じ顔・装備で」と元の画像を渡すと、雰囲気が揃います。
2. 3D にする(ここは人の作業)
Tripo という Web サービスに 3 面図を上げると、3D モデルにしてくれます。ここは Web 上でボタンを押すだけなので、私がやりました。
髪やマントや剣まで、設定画どおりに立体になりました。無料枠では書き出せなかったので、有料プラン(月 20 ドルほど)を契約しています。
ここも自動化できそう
Tripo には開発者向けの API があります。API キーを Claude に渡せば、「3 面図を上げて 3D にする」ところまで Claude がそのまま進められるはずです。今回はまだ試していません。
3. 動きを付ける(ここも人の作業)
Mixamo という Adobe の無料サービスに 3D モデルを上げると、自動で骨を入れて、走る・斬るなどの動きを付けてくれます。ここも Web 操作なので私がやりました。
Mixamo は Tripo のファイルをそのままでは受け付けないのですが、そこは Claude が先回りして、上げられる形に変換したファイルを用意してくれていました。
ここも自動化できそう
Mixamo には API がありません。ただ、Claude をブラウザで動かせる拡張機能(Claude in Chrome)を使えば、「ファイルを上げて、動きを選んで、ダウンロードする」という画面操作も Claude に任せられそうです。こちらもまだ試していません。
Tripo とあわせてここがつながれば、設定画から動画まで、人は「どっちが良いか」を選ぶだけになります。
4. 動きをドット絵にしてもらう
ここは私からは何も頼んでいません。3D のキャラに動きが付いたところで、Claude が「真横から撮って連番画像にし、ドット絵に縮める」ところまで自分で進めていました。Claude は Blender(3D ソフト)を画面なしで動かせるので、撮影から縮小まで全部やってくれます。
陰影の付け方も、Claude が何通りか試して、アニメ調のもの(右)を選んでいました。
伝えたこと
伝えたこと
「ドットが粗くて暗い」
最初に出てきたドット絵(左)を見て、これを伝えたうえで「細かさの候補を並べて」と頼みました。並んだ中から、一番細かいもの(右)を選んでいます。
コツ
見た目の判断は「良くして」ではなく、**「候補を同じ大きさで横に並べた画像を作って」**と頼むのが一番効きました。並べてもらえば、絵が描けなくても選ぶことはできます。
5. 剣が曲がる問題を直してもらう
自動で骨を入れると、手に持った剣まで腕の一部として扱われてしまい、振ったときに剣がぐにゃっと曲がりました(左)。
これに気づいたとき、私は「一旦放置でいい」と伝えていました。ところが Claude は、あとで自分から直していました。3D モデルの中から剣の部分を自分で見つけて、手にだけくっつくようにしています(右)。私は並んだ画像を見て OK を出しただけです。
6. ゲーム画面を組んでもらう
1 回目: 平面に並べたら「なんか違う」
最初は、背景の絵を何枚か重ねて、その上にキャラを置く普通の 2D の作り方でした。動くには動くのですが、奥行きがなくて、目指していた雰囲気(オクトパストラベラーのような HD-2D)とは違いました。
2 回目: 箱庭のように組み直したら一気に良くなった
伝えたこと
「判断に迷うクオリティ。もっとオクトパストラベラーっぽさが欲しい」
これを伝えたら、Claude が「地面を 3D の床にして、木やキャラは板として立てる、箱庭(ジオラマ)の作り方に変える」と提案して、組み直してくれました。
同じ素材でも、置き方を変えるだけでここまで変わります。
キャラが浮いて見える問題
ドット絵のキャラを箱庭に置くと、最初は別の絵を貼ったように浮いていました(左)。
伝えたこと
「キャラが浮いて見える。背景の茂みと同じ画面に並べて、なじむ方を選ばせて」
色の濃さや輪郭の強さを変えた候補を並べてもらい、背景になじむもの(右)を選びました。
影も、Claude が丸い影を足元に置くだけだったのを、太陽の光から落ちる影に変えていました。地面に立っている感じが出ます。
7. 会話シーンと戦闘シーン
ここまでの素材がそろえば、シーンを足すのは速かったです。
会話シーンは、Claude が「次は会話シーンを試します」と自分から作り始めたものです。最初に出てきた枠付きの窓(左)は「もっとモダンな感じにしたい」と伝えて、グラデーションの窓(右)に変えてもらっています(修正前の画面は当時の画像が残っていなかったので、同じ場面で再現したものです)。
戦闘シーンは、敵のゴブリンを同じ流れ(設定画 → 3D → 動き → ドット絵)で追加しました。Tripo で 3D にしたゴブリンはこれです。
戦闘の演出も Claude にお任せです。一瞬止まる演出、光、ダメージの数字、画面の揺れなどを、Claude が自分で入れています。
Claude に任せるときのコツ
やってみて、効いたと思うことです。
-
見た目は比較画像で選ぶ
- 「良くして」より「候補を並べて」
- 描けなくても、選ぶことはできます
-
ゴールの雰囲気を作品名で伝える
- 「オクトパストラベラーっぽく」の一言で、作り方ごと変える提案が出てきました
-
不満は感覚のまま伝えてよい
- 「粗くて暗い」「浮いて見える」「モダンな感じにしたい」で十分に通じました
費用
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| Tripo(3D 化) | 月 20 ドルほど |
| 画像生成 | ChatGPT Plus の範囲内 |
| Claude Code | 普段使っているプランの範囲内 |
| Mixamo | 無料 |
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
















