はじめに
Delphi LSPを触ってみたので、感想をば。
Delphi LSPとは
私が説明するより以下の記事が詳しい。
Delphi LSP を Visual Studio Code から使う
使ってみた動機
業務ではDelphi XE5で開発しているわけなんですが、いかんせんエディタが使いづらい(ろくに矩形選択が使えないってどういうことよ...)。仕方ないので普段は適当なテキストエディタ(EmEditor)で開発してるわけですが、なんとVS Codeで開発できるとの記事を発見！さっそく触ってみたわけなのです。
所感とか、いろいろ
触る前に考えてた疑問に対する答えとか。
当機能はなんのためにある？
公式(エンバカデロ社)の見解は以下です。
if you prefer our editor, then there's no reason to use VSCode! But some people prefer our editor, and some don't. We want to let those who want edit Delphi some other way do so, so we made the same LSP server engine we use inside Delphi available here for VSCode. The licensing is because this is part of the product, it needs to be installed.
出典:Rating & Reviews
要は、「みんなが普段から使い慣れてるVS Codeでも開発できる機能を提供したよ、RAD Studioで満足してるなら使わんでおｋ」っていうことっぽい。
RAD Studioってフリーカーソルで、Visual StudioやVS Codeでの開発に慣れてる人にはどうしても使いづらいと思います。そんな人には向いてるのやもしれません。
「no license」が表示される問題
ライセンスがProfessionalやEnterpriseの場合、ろくに使えません。回避方法が分からん...
Delphi XE5では使えない
当機能が使えるのはDelphi 10.4からです(当たり前ですが)。それ以前のバージョンでは使えません。
VS Codeでデバッグ・ビルドできる？
できないです。RAD Studioにもどってデバッグ・ビルドします(回避策はあるかもだが...)。
dfmといってデザイナは開ける？
開けないです。VCLの画面イメージとかが開けないということです。
結論：最大のメリット
個人的に考える最大のメリットはLive Shareの機能が使えることです。ざっくりと使ってみましたが、結構使い物になりました。