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Google PlayストアでAndroidアプリを公開する完全ロードマップ

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Androidアプリ開発者の皆さん、お疲れ様です!素晴らしいアプリが完成したら、いよいよ世界中のユーザーに届ける番です。本記事では、アプリをGoogle Playストアで公開し、製品版として提供するまでの具体的なステップを、初心者にもわかりやすく、そして詳細に解説します。


ステップ1:開発者アカウントの登録と準備

アプリを公開する第一歩は、Google Play開発者アカウントの取得です。

  • Google Play Consoleへの登録:
    まずは、Google Play Consoleにアクセスし、Googleアカウントでサインインします。アプリ公開の管理を行うための、開発者向け管理画面です。

  • 登録料の支払い:
    登録には**25ドル(日本円で約3,500円)**の登録料を一度だけ支払う必要があります。これは、健全なストア環境を保つためのものです。

  • 本人確認:
    登録後、Googleから本人確認を求められる場合があります。パスポートや運転免許証などの身分証明書の画像アップロードが必要になることがあります。


ステップ2:アプリのビルドと公開情報の準備

公開に向けたアプリ本体と、ストアに表示される情報(ストア掲載情報)を準備します。

  • Android App Bundle (AAB)の作成:
    アプリのソースコードから、公開用のファイルである「Android App Bundle(AAB)」をビルドします。このAABファイルが、Google Playストアにアップロードする本体となります。

  • ストア掲載情報の作成:
    ユーザーがアプリをダウンロードするかどうかは、この情報に大きく左右されます。時間をかけて魅力的なコンテンツを作成しましょう。

    • アプリ名: 30文字以内。
    • 短い説明: 80文字以内。
    • 詳しい説明: 4,000文字以内。
    • アセット画像:
      • アイコン: 512px x 512pxの正方形PNG。
      • フィーチャーグラフィック: 1024px x 500pxのJPEGまたはPNG。
      • スクリーンショット: 複数のスクリーンショットを用意します。
  • プライバシーポリシーの準備:
    個人情報を扱うアプリの場合、プライバシーポリシーのURLが必須です。アプリ内でどのようなデータを収集し、どう利用するかを明記したページをウェブサイト上に作成しておきましょう。


ステップ3:Google Play Consoleでの設定とアップロード

ここからGoogle Play Console上での作業となります。

  1. 「アプリを作成」:
    Google Play Consoleのメニューから「アプリを作成」を選択し、アプリ名や初期設定を行います。

  2. App Bundleのアップロード:
    作成したAABファイルをアップロードします。

  3. アプリの署名:
    Google Play アプリ署名(Google Play App Signing)を設定します。

  4. ストア掲載情報の入力:
    準備したアプリ名、説明、アセット画像などを各項目に入力します。

  5. アプリのレーティング:
    アプリの対象年齢を自動で決定するための質問に回答します。

  6. ターゲット層の設定:
    アプリの主なユーザー層(例:5歳未満、18歳以上など)を設定します。


ステップ4:テスト版の公開とフィードバックの収集(推奨)

いきなり製品版として公開するのはリスクがあります。事前にテストを行い、バグや使い勝手の問題点を洗い出しましょう。

  • 内部テスト:
    最大100人のテスターにアプリを公開し、クローズドな環境でテストを行います。

  • クローズドテスト:
    招待した特定のテスターグループにアプリを公開します。テスターはGoogle Playストアからアプリをダウンロードできますが、一般のユーザーには見えません。なお、クローズドテストのレビューをGoogle Playストアに表示するには、12人以上のテスターが参加し、フィードバックを送信していることが条件となる場合があります。

  • オープンテスト:
    誰でも参加できる公開ベータテストです。製品版公開前の最終的な品質チェックに最適です。


ステップ5:最終的な審査と製品版公開

テストが完了し、アプリが製品版として公開できる状態になったら、いよいよ最終段階です。

  1. 最終確認:
    すべての設定が正しいか、もう一度見直します。

  2. Googleによる審査:
    公開申請を行うと、Googleがアプリを審査します。この審査では、Googleの「開発者プログラムポリシー」に準拠しているかが厳しくチェックされます。

    • 審査期間:
      審査にかかる時間は、アプリの内容や混雑状況によって大きく変動します。
  3. 製品版として公開:
    審査に通過すると、Google Play Console上で「製品版トラック」にアプリをロールアウトできます。この操作を行うと、数時間以内にアプリが選択した国や地域のGoogle Playストアに反映されます。


最後に

アプリの公開はゴールではありません。ユーザーからのフィードバックに耳を傾け、定期的なアップデートで機能を追加したり、バグを修正したりすることで、アプリはさらに成長していきます。Google Play Consoleの「統計情報」セクションを活用して、ダウンロード数やレビューを分析し、より良いアプリ体験を提供していきましょう。

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