対象者
・AIの進化を見ていて、正直この仕事を選んで大丈夫なのか不安な方
・「AI時代、エンジニアってオワコンなのかな」と将来に迷っている方
に読んでいただけると嬉しいです!
こんにちは、元Yahooエンジニアで、株式会社PRUMの代表をしている岩本です。
https://prum.jp/
ChatGPTやClaudeがどんどん賢くなって、コードもエラー対応も驚くほどのスピードでやってのけるようになりました。それを見て、「AIに仕事、取られません?」というのが、正直一番よく聞かれる質問です。
確かに、単純に計算すれば「取られる」と言えそうな理屈もあります。でも僕は、「AIでエンジニアの仕事がなくなる」とは思っていません。
むしろ最後まで人間にしか担えないもの、それも1つだけあると思っていて、それが 「責任を取る」 ということです。
取られる理由:単純計算だとそうなる
まず、取られる可能性の話から。
今、日本には100万人くらいシステムエンジニアがいると言われていて、それでも本当は150万人必要、つまり50万人足りていない状態です。
ここでAIによって業務効率化が進んで、今まで10人必要だった仕事が1人でできるようになったとします。単純計算すれば、残り9人分の仕事はなくなりますよね。
シンプルに考えれば、簡単な仕事からどんどんなくなっていく、という理屈は成り立ちます。
でも実は、なくならないと思う理由が3つある
僕はどちらかというと「なくならない」側の意見です。理由は3つあります。
理由①:需要はそもそも無限にある
僕はヤフーにいた時、100以上のサービスを展開している中で、エンジニアが全然足りなくてプロジェクトが進まない、なんてことが死ぬほどありました。
今の人数でやれることを、やれる範囲でやっているだけなんです。「10人でこれをやっているけど、本当は500人分やりたいことがある」というのが、多くの現場の実態だと思っています。
だから10人でやれる仕事が1人でできるようになったからといって、9人分の仕事が消えるわけではありません。むしろ「今まで予算がなくてできなかったこと」に、その分のリソースが回っていくだけです。
理由②:システムは、作れば作るほど複雑になる
たとえばAmazonのような巨大なシステムを、ゼロから作ってくださいと言われたら、何兆円かかるかわからないレベルです。
システムというのは、1個1個継ぎ足しながら構築されていくもの。AIがどれだけ進化しても、「実用的に、お客さんに何かを提供し続けるシステム」を作って保守していく上で、エンジニアがいらなくなるとは正直思えません。
効率化はできても、ゼロになることはない。これが2つ目の理由です。
理由③:最後に効いてくるのは「責任」
これが一番大事な理由です。
AIが作ったシステムでバグが起きて、誰かのデータを間違えました、損害が出ました、というときに、最終的に責任を取れるのは誰でしょうか。
人間しかいません。
コールセンターの仕事も同じです。AIに問い合わせても「言いましたよね」と言われたら「すみませんでした」で終わってしまう。でも人間が相手なら、ちゃんと責任を持って対応してくれる、という信頼があるから、僕らは人に話を聞きたいと思うんです。
「責任を取れる」という一点において、人はAIに代替されません。
じゃあ、生き残るために何をすればいいのか
とはいえ、「AIを使わなくていい」という話では全くありません。
エンジニアという仕事は、そもそも「調べて、形にする」仕事です。AIを使わない選択肢はもうありません。パソコンを触れずに仕事ができないのと、同じレベルで必須です。
その上で、これから本当に差がつくのは、人間力 だと思っています。
人手が今より余る時代になれば、会社は「誰に仕事を任せるか」を選べるようになります。
自己中心的な人、責任から逃げる人には、そもそも仕事が回ってこなくなる。逆に、人から信頼される人、ちゃんと責任を引き受けられる人には、AIがどれだけ進化しても仕事が集まり続けます。
僕自身、正直昔は人間力なんて全然ない方でした。うまくいかないことを人のせいにしてしまう癖もありました。
でも、それではダメだと気づいて、少しずつ直してきたつもりです。
AIにできないことを、今から鍛えておく。それが一番の備えだと思っています。
まとめ
- 単純計算では「取られる」ように見えるが、実際は違うと思っている
- 需要は無限にあり、システムは作るほど複雑になるという構造は変わらない
- 最後まで人間にしか担えないのは「責任を取る」ということ
- これからのエンジニアに必須なのは、AI活用力と、それ以上に人間力
- 人手が余る時代が来るほど、信頼できる人に仕事は集まる
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