はじめに
2021年6月にAWS認定セキュリティスペシャリティに合格しました。今後受験する方々の参考になればと思い、本稿を書かせていただきました。
AWS認定セキュリティスペシャリティとは
AWS認定試験に設けられたアソシエイトからプロフェッショナルとは別枠の高度な専門知識を問われる試験の中のセキュリティ分野の認定資格になります。
評価される能力は次のようなものになります。
• 専門的なデータの分類と AWS のデータ保護の仕組みに関する知識。
• データ暗号化の手法とそれを実現する AWS の仕組みに関する知識。
• セキュアなインターネットプロトコルとそれを実現する AWS の仕組みに関する知識。
• AWS のセキュリティサービスとセキュアな運用環境を実現するサービスの機能に関する実践
的な知識。
• AWS のセキュリティに関するサービスおよび機能を使用した、運用環境における 2 年以上の
経験を通じて得られたコンピテンシー。
• 一連のアプリケーション要件に応じて、コスト、セキュリティ、導入の複雑さのバランスを
勘案した意思決定を行える能力。
• セキュリティの運用とリスクに関する知識。
続きは下のリンクよりご確認ください。
試験ガイドはこちらです。
なぜ勉強しようと思ったのか
セキュリティ系のタスク増加に伴い、取得しておく必要がありました。また就活でも使えるのでは?というちょっとした期待もあり受験しました。
勉強方法
教材は次のものを使用しました。
- Udemy
- 書籍「要点整理から攻略する『AWS認定 セキュリティ-専門知識」
- black belt
学習期間は大体2~3週間くらいでした。
Udemy
私が受講した講座は次の2つになります。
- AWS Certified Security Specialty 2021
- Amazon AWS Security Specialty Practice Exams | 2021
1点目の**AWS Certified Security Specialty 2021**はAWSのセキュリティ関連のサービスをハンズオン形式で学べる講座です。なお全て英語ですが、講師の方の英語は比較的聞きやすいため特に支障はなかったです。この講座はあくまでも全体像を把握するものとして活用しました。講座には確認問題がついていますが、問題のレベルが本番よりかなり簡単であるため、問題演習に関しては別の講座を購入することを勧めます。
2点目の**Amazon AWS Security Specialty Practice Exams | 2021** は実践問題集になります。この問題集をやれば、十分試験で戦えるレベルになると思います。なぜその答えになるのかを理解することがとても重要です。
「要点整理から攻略する『AWS認定 セキュリティ-専門知識」
かなり有名なセキュリティ試験対策本になります。日本語で書かれている対策本はおそらくこれ以外にはありません。内容も充実しており、理解しやすかったです。巻末には試験問題もついてきます。試験直前の最終チェックで使用しました。
書店やamazonで購入することができます。
black belt
AWS試験対策のマストアイテムです。セキュリティ関連のサービスは必ず抑えておきましょう。
試験結果
結果:921点 *合否ボーダーは750点あたり
セクション | スコアリングされた項目の% | コンピテンシーを満たしている |
---|---|---|
分野 1: インシデント対応 | 12% | ◎ |
分野 2: ログと監視 | 20% | ◎ |
分野 3: インフラストラクチャのセキュリティ | 26% | ◎ |
分野 4: ID およびアクセス管理 | 20% | ◎ |
分野 5: データ保護 | 22% | ◎ |
試験結果はこんなかんじでした。得点は921点と余裕を持って合格することができました。大体9割の問題に対して自信を持って答えられたと思います。時間も1時間以上余りました。ソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)の方が難しく感じました。
終わりに
試験対策で学んだことの多くが実務で生かせる内容であるため、合否に関係なくAWSを使用しているエンジニアの方におすすめの試験だと思いました。時間があれば次は機械学習の専門知識試験を受けようかと思います。