2025年3月のアップデートで、Pixelスマートフォンに純正のLinuxターミナルが搭載されました。
これにより、追加のアプリをインストールせずに、DebianベースのLinux環境が利用できるようになりました。
これは気になる…!ということで、実際にPythonをインストールし、簡単なプログラムを動かしてみました。
使用環境
- 端末: Pixel 8
- ストレージ: 128GB
- OS: Android 15
- ターミナル Pixel純正(2025.03 アップデート)
1. Pixelのターミナル環境について
PixelのLinuxターミナルは、Androidの仮想化技術 AVF(Android Virtualization Framework) を利用し、Debianベースの仮想マシンを起動する仕組みになっています。
初回起動時には約500MB以上のLinuxイメージをダウンロードする必要があります。
ダウンロード完了後は、通常のDebianと同様に apt
を使ってパッケージの管理が可能です。
2. Pythonのインストール
Pixelのターミナル環境はDebianベースなので、apt
で普通にPythonをインストールできます。
sudo apt update
sudo apt install python3
インストールは問題なく完了。
ただし、 スマホでターミナルを打つのは結構大変…!

3. Pythonスクリプトを実行してみる
ターミナルには標準でvimが入っていたので、これを使ってコードを書いてみます。
試しに 簡単な数字当てゲームを実装!
import random
def guess_the_number():
number = random.randint(1, 100)
attempts = 0
print("1から100までの数字を当ててみてください。")
while True:
try:
guess = int(input("あなたの予想 : "))
attempts += 1
except ValueError:
print("数字を入力してください。")
continue
if guess < number:
print("もっと大きな数字です。")
elif guess > number:
print("もっと小さな数字です。")
else:
print(f"正解!{attempts}回の試行で当てました!")
break
if __name__ == "__main__":
guess_the_number()

ただ、 vimのキーバインドにちょっと戸惑う場面もありました。
(:wq
など、スマホのキーボードだとやりにくい…)
スクリプトの保存と実行
ファイル名をnumber-gameとして保存し、pythonを実行しました。
結果、問題なく作動!
ちゃんと遊べました👌
4. Pixelターミナルの注意点
- ディスクサイズの調整
PixelのLinux環境は仮想マシンとして動作し、設定でディスクサイズを変更できます。
デフォルトでは「5.9GB / 16GB」を使用しましたが、アプリ全体の容量は 6.45GB になっていました。
本格的に開発環境として活用する場合は、より大きな容量に設定すると良さそうです。
まとめ
- Pixelの純正ターミナルはDebianベースのLinux環境
-
apt
によりPythonをインストール可能 - ディスクサイズ設定が可能
- Pythonのインストールは問題なく成功、簡単なゲームも実行できた
正直、スマホでプログラミングする気にはならないけれど、Androidユーザーが手軽にLinuxターミナルを試せるのはかなり魅力的だと思います。
今後のアップデートでより使いやすくなることに期待!
参考