Magento2について
アメリカのMagento社が2007年に開発を始めたオープンソースのECプラットフォームで、2018年にAdobeシステムズ社に買収され同社ラインナップに統合されたものです。公式サイトによると2018年時点で25万以上のECサイトで使用されており、年間取引額は1,550億ドルを超えています。
主に欧米での人気が高く、越境ECを行うのに必要となる決済や配送の仕組みを標準で利用できます。日本では馴染みが薄いですが、世界規模では、Shopifyの次点、オープンソースでは１番シェアが高いプラットフォームです。
Magentoの開発を支えるのは30万人を超える開発者と1,250以上のパートナー企業であり、Extension（Magentoの機能を拡張するプラグイン）は3,000以上存在しています。
Magentoのシェアに関しては以下URLを参照してください。
何ができるのか
簡単にMagento2でできることを列挙します。
- 多言語（60以上）・多通貨（50以上）・税管理機能
- 無制限のマルチサイト運営
- 自由に無限にカスタマイズが可能
- クーポンなどのプロモーション機能
- 分析・レポート機能
- 堅牢なセキュリティ（PCI-DSS認証）
- CMS機能
エディション
Magentoには3種類のエディションがあります。
- Open Source（旧Community）
- Commerce（旧Enterprise）
- Commerce Cloud（旧Enterprise Cloud）
各エディションの比較については以下のURLを参照してください。
導入事例紹介
たくさんありますが、私の知っているものだけ挙げさせていただきます。
ASUS, ROSSIGNOL, HP, Paul Smith, Helly Hansen, Canon, Burger King, The North Face, Ford, JCB, NIKE, Jack Daniel's, Christian Louboutin, Coca Cola, Pentel, Muji, Nestle, Olympus, OMEGA, JAGUAR, Timberland, etc...
公式サイトだけでも多数のカスタマーサクセスストーリーが掲載されています。
私が考えるデメリット
初期構築と開発の難易度が高い
・情報が英語
・多機能かつ高機能なため難解ローンチまでのリードタイムが長い
・複雑な要求の多いケースであれば多機能なMagentoの方が他のプラットフォームよりも早い場合も
・基本的なEC機能のみの利用ならサーバーさえ準備できればすぐにローンチ可能Open Source Editionにはサポートがない
・Magentoのコミュニティを活用しなければならない
vs Shopify
以下からAdobe公式のShopifyとの比較に関する資料を手に入れることができます。
以下のURLでは資料を日本語訳してまとめています。