#オンプレ環境でのPleasanterを使って電子帳簿保存法対応!
2022年1/1より施行開始される電子帳簿保存法の改正にPleasanterで対応しよう!という試みです!
タイムスタンプはどこも高額だし、とりあえず対応しろ的な感じの会社さんは沢山あると思いますが、ここでは当社での手探りで対応してみる記事となります。
■ 実行環境等
仮想化環境 Proxmox VE 7.0
OS RockyLinux 8.5
Pleasanter 1.2.19
###<概要>
2022/1/1より施行開始!ざっくりですが概要です。
電子帳簿保存法改正により個人事業者・法人が、注文書・領収書等の取引情報を、
電子メールやインターネット等で授受した場合は、その授受したデータを(データのまま)保存しなければいけない事になりました。
※ 2年間延長され、すぐにというわけではなくなりましたがいずれは対応しなければいけないこととなります。
####■ 電子帳簿保存法とは?
平成10年に制定された法律で帳簿書類を電子データ等により保存することを認める趣旨として制定されたもの
現行では一定の保存要件をみたし、税務署長の承認を受けることにより帳簿書類を電子データ等により保存することが認められている。
####■ 取引情報とは?
売上・仕入れなどの取引に関して受領し、または交付する注文書・契約書・送り状・領収書・見積書その他これらに準ずる書類に記載されるもの
####■ 電子メールでの取引に関して
電子メールやWebなどを通じての取引を電磁的方式として扱い、これによる取引は全てこの制度の対象となります。
例-1:電子メールでの請求書や領収書を添付ファイルで受け取った場合
例-2:電子請求書・領収書等のクラウドサービス
例-3:書面で保存されない(データでの)FAX等を利用した書類
####■ 授受したデータの保存方法でNGな場合
データ自身を__"データのまま"__保存することが必須要件になるので
データを出力し、打ち込んだデータ等は要件を満たしていないものとして扱われる可能性があるので注意
####参考サイト
##<保存要件について用意するもの>
####■ Pleasanterにて用意するもの
#####1. 真実性の確保~改ざん防止
- 削除・訂正履歴
- Pleasanterでの__変更履歴__を使用
- 添付ファイルとしてデータを保存
- Pleasanter内の__添付ファイル__を利用
- 添付ファイル名を必ず統一
- (ここでは___"yyyymmdd_取引先名_書類名"__と統一することとします)
#####2. 可視性の確保~探せる・読めること
- 日付・金額・取引先(検索機能の3要件)を検索できる機能の確保
- Pleasanterを使用__(日付・金額はFROM-TO検索に)__
- 取引先の索引簿
- __"電子取引先"__をPleasanter内で作成
- 事務処理規定に記載した区分(取引情報)
- __"電子帳簿"__をPleasanter内で項目を作成
##☆取引先索引簿の作成☆
最も楽なのはテンプレートにある”顧客情報”を引用して作成するのが簡単かもしれません。
索引とわかる名前ならば何でもOK
サクっと電子取引先を記入し、登録します。
一覧画面
##☆電子帳簿の作成☆
記録テーブルから
タイトルをつけて
__エディタ__から___検索機能の3項目___を作り、テンプレート(リネームする名前)
__日付(取引年月日)・数値(金額)・分類(取引先)__を必須項目に
※ 数値項目は"通貨"設定にして"右詰め"のほうがわかりやすいです。
フィルタ__から上の"取引年月日"と"金額"__項目に範囲検索できるよう変更
一覧画面から範囲検索できるようになります。
入力画面はこんな感じになります。
最低限の要件は、これで満たせるのでは無いかと思います。
取引情報に関しては、スタイルを変更しています。(一覧表示を見やすくするため)
■ その他用意するもの
- 事務処理規定の作成
- 国税庁のHPにサンプルデータがあります。それを自社にあった形に加工する
- システム概要書の備付け
- ExcelやWord等で簡単な使用方法マニュアルを作る
- データを可視化できるPC等の備付け
- 閲覧専用のクライアントマシンを用意