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#PowerAutomate を使って、簡単なAPIをローコードで作ってみよう

Last updated at Posted at 2021-12-09

クラウド利用する上で欠かせない Web API
Microsoft のローコード開発プラットフォームである Power Platform では、それらを簡易的に利用できるように、コネクタという形にすることで、市民開発者でも簡単に Web API を利用して、様々なクラウドサービスと連携した業務アプリを作ったり、自動化を行ったりすることができるようになります。
ただし、利用はあくまで会社内のみ。社外の人が利用することができません。

それでも十分ではありますが、他のクラウドサービス上やクライアントから、社内の情報を参照させたいとかそういうこともあるんじゃないかと思います。

そこで、Power Automate の機能を使って、簡単なAPIを本記事では作っていこうかと思います。

注意

この記事の内容を利用するためには、Power Automate の有償プランか Power Apps 開発者プランが必要です。

トリガーの指定

まず、新しいフローから、インスタントクラウドフローを選択します。

image.png

フロー名を入力して

image.png

HTTP 要求の受信時を選択して

image.png

作成をクリックします。

そうするとこのように、トリガーを作成することができました。

image.png

HTTP 要求の受信時を開くと、このようにURLやスキーマといった項目が表示されます。

image.png

URLは、フローが保存されたときに初めて生成されます。

詳細オプションを表示するとクリックすると、メソッド や relativePath を指定できます。

image.png

メソッド

全部で5種類指定することが可能です。

image.png

デフォルトのメソッドは POST です。
他のメソッドも選ぶことはできます。
ただし、GETメソッドについては、要求本文になにも指定しないことが条件みたいですのでお気を付けくださいまし。

relativePath

生成されるURLパスに相対パスを付与することができます。

指定しない場合は・・・

https://<region>.logic.azure.com:443/workflows/<ID>/triggers/manual/paths/invoke?api-version=2016-06-01&sp=%2Ftriggers%2Fmanual%2Frun&sv=1.0&sig=<Signature>

指定した場合は

https://<region>.logic.azure.com/workflows/<ID>/triggers/manual/paths/invoke/weather?api-version=2016-06-01&sp=%2Ftriggers%2Fmanual%2Frun&sv=1.0&sig=<Signature>

という形で、invokeの後に、指定した相対パスが付与されています(この場合は weather)

要求本文のJSONスキーマ

API を送信する側の body句 に指定するべきJSONパラメータのスキーマを入力します。

例えば

{"city":"Tokyo"}

というデータを受け付ける場合は

{
    "type": "object",
    "properties": {
        "city": {
            "type": "string"
        }
    }
}

という形で入力します。

image.png

ただし、スキーマを書くのは非常にめんどくさいので、データからスキーマを自動的に生成することができます。

image.png

image.png

そうすると、以降のアクションで、生成したスキーマの内容を、動的アクションとして使用することができます。

image.png

処理結果を戻す

要求を投げて、結果が返ってこないのでは意味がないですよね・・・
なので、結果を返してあげるように宣言します。

要求コネクタから

image.png

応答アクションを選択します。

image.png

そうすると、このような応答アクションが表示されます。

image.png

image.png

状態コード

HTTP のコードですね。
正常なら200、エラーが起きた場合は、起きた内容によって適宜変更しましょう。

ヘッダー

Headerデータとして送信する内容を指定します。
本文データの内容に合わせて、Content-Typeを指定する場合などに使用しましょう。

本文

Bodyデータとして送信する内容を指定します。

html 文を送信してもよいですし、JSONを返してあげてもよいです。

応答本文のJSONスキーマ

本文をJSONとして送信する場合は、スキーマも併せて定義してあげましょう。

実際に動かしてみる

Postman を使って動かしてみます。

image.png

データがきちんと返ってきました。

image.png

まとめ

このような形で、HTTP要求トリガーと応答アクションを使えば、ローコードでAPIを作ることができます!
外部からのメッセージをTeams Bot として通知することができたり、Microsoft Dataverse や SharePoint などの情報をWebに公開するといったこともできるかもしれません。

是非皆さん、いろんなアクションを組み合わせて、オリジナルのAPIをローコードで作ってみてください\( 'ω')/

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