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ページ分割されたレポートを使ってレポート使用状況を蓄積する

Last updated at Posted at 2023-07-20

Power BIサービスのレポートの「使用状況メトリック」では、利用状況を90日分閲覧できます。

レポートをどの部門で利用しているか、利用していない部門はどこか、継続してフォローしたいので、既定の90日分より長い期間のユーザアクセス情報を蓄積して推移を集計してみようと思います。

参考
(*1) Power BI サービスでワークスペース内のレポートの使用状況を一覧する
(*2) Power BIのUsage Mertics Reportを定期的に出力する方法
(*3) Power BI のページ分割されたレポート用の埋め込みデータセットを作成する
(*4) [Power BI Tips] フォルダーコネクタを使って、毎月追加/更新されるファイルをデータソースにした Power BI レポートの自動化

監査や購読があるのに?

監査ログはITチームでないと利用できないので、使用状況レポートをコピーして購読(*2)してみました。しかし、メールで配信されるのはレポートへのリンクとpngファイルだけ、これでは閲覧者が多くなるとレポート上には一部しか見えず、蓄積できません。

そこで、Usage Metricsの基になるデータから、ページ分割されたレポートを作成して、定期的にエクスポートすることにします。

ページ分割されたレポートを共有するには、(レポートと同様) Power BI Pro ライセンス等が必要です(*3)。
レポートの使用状況メトリック
引用元:
https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-bi/collaborate-share/service-usage-metrics

準備

  1. 監視対象のレポートの「利用状況のメトリックレポートを表示」を選択
    image.png
    ここに表示されているオプション「ページ分割されたレポートの作成」(下から2番目)は、監視するレポートのコンテンツそのものが対象です。今回は、その利用状況をレポートの対象に作成したいので選択しません。

  2. 使用状況レポートのコピーを保存
    [ファイル]→[コピーを保存]で適当なワークスペースを指定して保存します。
    Power BIサービス上の使用状況メトリックのレポートをコピーしておくと、蓄積したいデータあるテーブルやフィールドが確認しやすいです。

  3. 対象レポートのReportGuidを確認
    コピーした使用状況レポートを開くと、フィルターペインの[すべてのページでのフィルター]で、対象レポートのReportGuidが確認できます。
    image.png

ページ分割されたレポートを作成

Report Builder でのデータの取得、テーブル操作などは(*3)の通りです。

  1. コピーしたレポートから、Report Bulderを開く
    ワークスペースのレポート一覧で、コピーしたレポートの[その他のオプション]から、[ページ分割されたレポートの作成]を選択します。
    image.png
    初めてだとReport Builderのインストールも促されます。
    rdlファイルがダウンロードされるので、[開く]を選択します。

  2. データソースの選択
    Report Builderが開きますが、Power BIデータセットがデータソースとして選択済みの状態です。
    image.png

  3. データセットの作成
    データセットを右クリックして、[データセットの追加...]を選択します。
    データセットのプロパティで、データソースを選んで、クエリデザイナーをクリックします。
    image.png
    確認しておいた ReportGuid でフィルターして、監視対象レポートの使用状況を参照する埋め込みデータセットを用意します。
    image.png
    ユーザ別の毎日のページビュー回数を埋め込みデータセットとして作成します。
    image.png
    クエリをテストしたらOKでクエリデザイナーを閉じます。
    データセットのプロパティのダイアログに戻ったら、他のプロパティも適宜設定してOKで閉じます。

  4. テーブルの作成
    レポート デザイン ビューが開くので、あとはレポート体裁を指定するだけです。
    リボンの [ホーム] タブで [実行] ボタンを選択して、意図通りに配置できているか確認してください。[デザイン] ボタンでホームに戻れます。
    image.png

  5. 発行
    [ファイル] >[名前を付けて保存] を選択して [Power BI サービス] を選択します。
    [ホーム] タブにある[発行]ボタンでも発行できます。発行が完了したら Report Builderを終了します。

定期保存と集計

  1. Power Automateでページ分割されたレポートを定期的にエクスポートする
    Power Automateのテンプレートを利用してフローを作成します。
    image.png
    Power BIコネクタ - Export To File for Paginated Reports
    エクスポート形式を選べるので、CSVを指定しました。

  2. アクセス履歴を集計する
    SPOフォルダをデータソースにして、保存されていくCSVファイルからユーザのアクセス履歴の推移を集計するのは(*4)の通りです。
    集計したアクセス推移レポートも発行するのでしたら、定期エクスポートと集計レポート更新を一つのフローにまとめると分かりやすそうです。


ページ分割されたレポートには、更新スケジュールを設定するメニューはありませんが、ファイルへエクスポートすると期待通りの内容で保存できました。

Report Builderは、4年前にすこしだけ試したことがありました。今回の再挑戦では、Power AutomateのPower BIコネクタに、対応するアクションが用意されていたのがよかったです。

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