Power BI サービスのレポートには、「使用状況メトリック」という、「誰に、どのページが、どのくらい見られているか」が分かるレポートを作る機能があります。詳しい説明は省きますが、下図のようなレポートです。
最初に開くページより、「Report list」ページの方が、管理者の方は興味があるかもしれません。ワークスペース内のレポート全体についての利用状況が分かります。
ワークスペースを開いて、レポートの[・・・]メニューから「利用状況のメトリック レポートを表示」をクリックするだけです。
もうタイトルの内容はカバーできてしまいました。これだけじゃつまらないので、ちょっとカスタマイズします。
この「使用状況メトリック」ですが、このままだと「Report Usage」と「Report performance」ページが、作成元のレポートの情報だけになってしまいます。
[フィルター] ペインを開いて [ReportGuid] にかかっているフィルターをクリアすることで、ワークスペース内のすべてのレポートを対象にすることができます。
さらにレポートを編集して、「Report list」ページのレポート一覧から、「Report usage」と「Report performance」ページにドリルスルー出来るようにします。
「ドリルスルー」とは、選択したセルやグラフのデータを引き継いで、別の画面に遷移することです。
Power BI では同じレポート内の別のページや、異なるレポートのページにドリルスルー出来ます。
詳細は Docs をご覧ください。
レポート ページのドリルスルーの使用
Power BI でレポート間のドリルスルーを使用する
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[ファイル]→[コピーの保存]をクリックし、任意のワークスペースに名前を付けて保存します。
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[編集]ボタンをクリックします。
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[フィルター]ペインを開き、[すべてのページでのフィルター]の「ReportGuid」をクリアします。
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「Report list」ページの左下のレポート一覧表では「Workspace reports」の「ReportName」が使われているので、この列の値を条件にドリルスルー出来るようにします。
「Report usage」ページで[視覚化]ペインの一番下にある[ドリルスルー フィールド]に、フィールド一覧から「Workspace reports」の「ReportName」をドラッグ&ドロップします。
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「Report performance」ページも同様に、ドリルスルー フィールドの設定をします。
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「Report list」ページに戻ると、レポート一覧表で右クリックすると、ドリルスルーができるようになっていることが確認できるので、保存します。
ドリルスルーは、全体概要からより詳細を見せたい場合によく使う機能なので、ぜひ活用してください!
以下は注意事項です。
- 使用状況メトリックを出力するには Power BI Pro または Premium Per User (PPU) のライセンスが必要です。 ただし、割り当てられているライセンスに関係なく、すべてのユーザーの利用状況情報が取得されます。
- レポートの使用状況メトリックにアクセスするには、そのレポートに対する編集アクセス権が必要です。
- Power BI 管理者が、コンテンツ作成者に向けて利用状況の指標を有効にしている必要があります。
詳細は Docs をご覧ください。
ワークスペースで使用状況メトリックを監視する (プレビュー)
よく見たら、Docs 内の画像と実物に差がありますね…。「プレビュー」と書かれているとおり、改善が加えられて、一部ドキュメントの内容と異なる部分もあるかと思います。