こんにちは。
競技プログラマーのriver0525です。
執筆時点(2026/11/1)ではAtCoderのアルゴリズム部門で青レートに到達しています。
本記事では、10か月間レートが停滞し続けて才能の壁を感じ、半ば諦めかけていた私が突如黄パフォを出して入青できた理由を解説します。
天才的ひらめきに頼らず、凡人が泥臭く勝つためのノウハウが詰まっているので是非ご一読ください。
前提記事
本記事は「才能ゼロの私が半年で水コーダーへなるためにやったこと」を読んだ方向けとなっています。
まだ未読の方は、一度読んでから戻ってくるとより楽しめると思います。
青になるまでにぶつかった、私の3つの欠点
青になる上で、私には致命的な欠点がいくつかありました。
大きく分けると以下の通りです。
- 高度な数理能力がない
- 本番に弱い
- 天才的なひらめき力がない
「凡人」という表現を使ったのも、これらが関係してきます。
順に解説していきます。
高度な数理能力がない
私は現在高専三年生です。
しかし、高専の入試過去問では素点60点台を取るなど、決して数学の才能に恵まれた人間ではありません。
また、公式や定理についての知識も、学校で習う程度のレベルしか持っていません。
つい最近までフェルマーの小定理が何かわかっていませんでした。
JMOには出ていませんし、OMCの色は茶色です。
本番に弱い
私は本番に弱く、重要な勝ち負けがかかった戦いでは大体負けます。
JOI二次予選には三度挑戦しましたが全敗しています。
去年挑戦した際は水コーダーでしたが、過去問と違う問題傾向から焦りが生じ、冷静に考えれば解けたはずの問題を落としてしまいました。
また、以下のグラフの通り、一度入青直前に行ったにも関わらずそこから負け続け、いたずらに入青までの時間を引き延ばしてしまいました。
おそらく、「絶対に負けられない」という強い思いが焦燥感を生み、柔軟な思考を妨げているのだと思います。
天才的なひらめき力がない
私には天才的なひらめき力が無く、ARCが苦手です。
そのため、以下の図の通り大半のARCで負けています。
ARCだけでレート増減を見ると、-203です。
これらから分かる通り、私は競プロの天才とは程遠い存在です。
前提記事を読んだ方ならお分かりかと思いますが、努力量でゴリ押しをして何とか水まで這い上がってきた凡人です。
次は、そんな凡人の私がABC481で黄パフォを出せた理由についてお話しします。
突如黄パフォを出せた理由
私はABC481で突如黄パフォを出し、入青しました。
この黄パフォには以下の要因が関係しています。
- 2000問を超える精進で、典型問題を高速処理できるようになった
- 強い競プロerとの交流で、自分の中の「当たり前」の基準が上がった
- 勝利への執着心を捨てることで、思考の柔軟性が保てた
順に解説していきます。
1.2000問を超える精進で、典型問題を高速処理できるようになった
この記事の執筆時点で、私は2136ACを達成しています。
CodeforcesやPCKの過去問を合わせると、AC数はさらに上がります。
この大量の精進により、典型問題を高速処理する能力が身につきました。
また、副産物としてライブラリの整備が進みました。
例えば、私は前述の通り数学が得意ではないのですが、以下の通り数学ライブラリを用意することで早解きを可能にしています。
ABC481は
のように典型問題やそれをひねった問題でFまで構成されていたので、過去一の速さで解け黄パフォを出せました。
2.強い競プロerとの交流で、自分の中の「当たり前」の基準が上がった
水になりたての頃に比べ、オンサイトイベント等で交流を持った競プロerが増えました。
それにより、「当たり前」の基準を上げることが出来ました。
具体的には、以前なら「この問題難しかったし解けなくても仕方ない」などと楽観視してた問題に対して、解けている方がお気に入り順位表を埋め尽くしていることで「このくらい解けなきゃ青にはなれない」という心構えを持つことが出来ました。
また、強い方々と競うことで早解きを意識することにもつながりました。
3.勝利への執着心を捨てることで、思考の柔軟性が保てた
一時期あまりにも負けが続きすぎて、青になるのを諦めていました。
しかし、勝利への執着心を捨てたことで思考の柔軟性が保て、結果的に勝てるようになりました。
執着心の捨て方ですが、私は競プロ以外のことにも手を付けることで執着心を手放しました。
「自分には競プロしかない」と思うとプレッシャーですが、「競プロがダメでも〇〇がある!」と思えれば気楽に取り組むことができます。
私の場合、CTF、機械学習、ゲーム制作に取り組みましたが、自分が熱中できればIT関係以外のことでもいいと思います。
まとめ
私がABC481にて突如黄パフォを出し、青コーダーになれた理由は以下の3つです。
- 2000問を超える精進で、典型問題を高速処理できるようになった
- 強い競プロerとの交流で、自分の中の「当たり前」の基準が上がった
- 勝利への執着心を捨てることで、思考の柔軟性が保てた
例えARCが苦手でも、早解きの安定や粘り強い取り組みによって、入青できる日は必ず来ます!
最後に
ここまで読んで下さりありがとうございました。
この記事が少しでも皆さんの競プロライフの役に立てれば幸いです。
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では、次の記事でお会いしましょう!




