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GCP上で一刻もはやくTensorFlowを使い始めたい!方向けの速習インストールガイド

Last updated at Posted at 2016-11-10

祝、東京リージョンオープンということで、それとはあまり関係ないですが、訳あって必要になったTensorFlowが動く環境をとにかくGCP上に構築したい、という方に向けた速習ガイドです。
TensorFlowは開発ペースがけっこう早いため、しばらくするとこの通りでは動かない可能性があります。

前提

  • GCPのアカウントをすでに持っている
    • クレジットカードの登録とかを終わらせる必要があります
  • Python2系の環境で良い
    • Python3系との過渡期なので、本当に2系で良いかは分かりません
  • CPU版のTensorFlowで良い
    • こちらは本来的にはうれしくはないです。やっぱりGPUを使うべき!
    • ですが、TensorFlowを早く動くことが大前提で、チュートリアルをちょっと動かす程度なのでOKだとします。

Step0:gcloudコマンドのインストールと設定(任意)

gcloudコマンドをインストール、設定しておきます。今回はgcloud自体はなくても大丈夫ですが、今後あると色々便利なので設定しておくと良いでしょう。
- CLOUD SDK
- Google Cloud SDKの設定

インスタンスへのログインはSSHでアクセスします。コンソールからブラウザでSSHできる機能が提供されていますのでそれを使ってもいいし、gcloudコマンド経由でも入れます。もちろん、よく使ってるSSHクライアントでも良いです。

以下、インスタンスにログイン後の作業です。基本的にはDownload and Setup に従うだけです。TensorFlowのインストールがいくつか方法がありますが、今回はpipでのインストールとします。

Step1: pipのインストール

念のためのパッケージのupdateupgradeを実行してから、pipとTensorFlowのビルドに必要なライブラリ一式をインストールします。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
$ sudo apt-get install python-pip python-dev

Step2: TensorFlowのインストール

普通にpip install tensorflowでもインストールできますが、サイトの情報に従います。色々とコンパイルされるっぽいですが、デフォルトのインスタンスタイプでも十分高速に実行されます。

# Python2系かつCPU版の場合はこの環境変数を設定
$ export TF_BINARY_URL=https://storage.googleapis.com/tensorflow/linux/cpu/tensorflow-0.11.0rc2-cp27-none-linux_x86_64.whl
$ sudo pip install --upgrade $TF_BINARY_URL

Step3: gitのインストール

チュートリアルのサンプルコードを取得するためにgitをインストールしてから、TensorFlowのリポジトリをcloneします。

$ sudo apt-get install git
$ git clone https://github.com/tensorflow/tensorflow.git

Step4: チュートリアルの実行

  • TensorFlowのリポジトリのmasterに入っているチュートリアルは現在Python2系だとエラーが出るっぽいです。
    • 3系で実行すると大丈夫っぽいですが、3系を入れることの方がめんどくさいので、v0.11のブランチに変更します。
  • さらに既知のバグ?っぽいものがあるため、追加で2つのライブラリもインストールします。
  • あとはチュートリアルのコードを実行するだけです。
$ sudo pip install pbr funcsigs
$ cd tensorflow
$ git checkout r0.11
# https://www.tensorflow.org/versions/r0.11/tutorials/mnist/beginners/index.html に対応するサンプルコードの実行
$ python tensorflow/examples/tutorials/mnist/mnist_softmax.py
# https://www.tensorflow.org/versions/r0.11/tutorials/mnist/tf/index.html に対応するサンプルコードの実行
$ python tensorflow/examples/tutorials/mnist/fully_connected_feed.py

まとめ

インスタンスにログイン後、一応10回程度コマンドを打てばPython2系のCPU版TensorFlowを使えるようになります。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
$ sudo apt-get install python-pip python-dev
$ export TF_BINARY_URL=https://storage.googleapis.com/tensorflow/linux/cpu/tensorflow-0.11.0rc2-cp27-none-linux_x86_64.whl
$ sudo pip install --upgrade $TF_BINARY_URL
$ sudo apt-get install git
$ git clone https://github.com/tensorflow/tensorflow.git
$ sudo pip install pbr funcsigs
$ cd tensorflow
$ git checkout r0.11
$ python tensorflow/examples/tutorials/mnist/mnist_softmax.py
$ python tensorflow/examples/tutorials/mnist/fully_connected_feed.py

余談

少し前のfully_connected_feed.pyはマシンがめっちゃ熱くなるような回数ループをぶん回していた記憶がありますが、今はそうでもなさそうです。

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