はじめに
Bedrock Chatの導入方法や動作確認については、前回の記事にまとめました。
本記事では、思わぬ課金が発生してしまった体験にフォーカスしてお伝えします。
クレジットカードのAWSからの請求額:約1万8千円
これまでAWSは学習用にしか使ったことがなく、ほぼ無料枠で収まる程度、多くても月数百円分しか使ったことがありませんでした。
ところが、クレジットカードの請求を何気なく確認していると、覚えのない1万8千円の請求が…。
請求元はAWSでした。
請求書確認
急いでAWSコンソールにログインし、請求書を確認、サービス別の詳細を見てみると…
OpenSearch Serviceに100USD超えの請求がありました。
しかも、次の月も同額の請求がすでにありました(まだ月初め)。絶望。
原因
前回の記事でも触れましたが、Bedrock Chatをデプロイしたタイミングで、自動的にこのサービスも立ち上がっていたのです。
請求が来て初めて気づきました。
スタックに紐づいていなかったため、作成されたことにも気づかず、消し忘れが発生し、料金が膨らんでしまっていました。
このタイミングは、Bedrock Chatをデプロイしてからわずか2週間。
1週間で約100USD(税別)が請求されていた計算になります。
ちょっと試しただけでこの額だったので、リソースが大きい場合はもっと増えていたと思うと恐ろしいです。
交渉
意図しないリソースの作成による請求だとして、ダメ元でサポートに問い合わせをしました。
まだ原因がはっきりしていない状況での問い合わせでしたが、内容は以下の通りです。
AWSサポートご担当者様
お世話になっております。AWSアカウントにて、身に覚えのないサービスで課金が発生しているためご相談させていただきます。
■ 請求情報
請求書発行日: 2025年9月1日
請求期間: 2025年8月1日 - 2025年8月31日
請求書ID: JPxxx-xxxxxxxx
サービス名: Amazon OpenSearch Service
■ 状況
私はこれらのサービスを作成した覚えがありません。
AWSアカウントに不審な操作や誤操作があった可能性があります。
この状態が続くと、来月以降も同様の課金が発生する可能性があります。
■ 要望
・身に覚えのないリソースの削除
・課金の確認および可能であれば払い戻しの相談
・今後の不要な課金が発生しないようアカウントの安全性確認(不審な操作の有無)
お手数をおかけしますが、至急ご対応いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
翌日には、料金調整の可能性について示唆をいただき、その後、対象リソースを伝えると、なんと8割〜9割程度返金・クレジット対応してもらえることになりました。助かった…。
おわりに
結局、約8,000円を支払うことになりましたが、高い勉強代となりました。
AWSのサンプルをデプロイする際は、必ずアーキテクチャを確認することを肝に銘じました。
みなさんもどうかお気をつけください。

