はじめに
AWS の Amazon Simple Email Service(Amazon SES)でドメイン認証を行う際、ドメイン管理に使用している「お名前.com」で CNAME レコードの浸透に手間取ったため、CNAME レコードの登録方法と確認手順についてまとめます。
CNAME とは
とっても簡単にいうと、ドメインの「あだ名」のようなものです。
たとえば「www.example.com って呼ばれたら、example.com に聞いてね!」という設定です。
ホスト名があだ名、値(value)が本名のような関係です。
DNS レコードの設定方法
DNS のレコード設定方法は、ご利用中の Web サーバーやメールサーバーによって異なります。
ネームサーバーの確認
ネームサーバーの確認には dig コマンドがよく使われます。
dig コマンドとは、ドメインに関する DNS 情報(ネームサーバーや IP アドレスなど)を確認するためのコマンドです。
インターネットに接続されていれば、どこからでも使用できます。
以下は、確認したいドメインを example.com とした場合の例です:
dig example.com NS
# 出力結果例
;; ANSWER SECTION:
example.com. 86400 IN NS ns1.example-dns.com.
example.com. 86400 IN NS ns2.example-dns.com.
このns1.example-dns.com.がネームサーバです。
CNAME浸透確認
digコマンドでCNAMEの浸透確認も行うことができます。
dig hogehoge.example.com CNAME +short
# CNAMEが浸透している場合の出力結果(浸透していない場合出力なし)
hogehoge.example.co.jp # CNAMEのvalue
エラー原因
ネームサーバーによって DNS レコードの登録箇所が異なることを知らず、
ネームサーバーが dns01.gmoserver.jp であるにもかかわらず、01.dnsv.jp の設定手順で登録していました。
そのため、どれだけ時間が経っても CNAME レコードの浸透を確認できませんでした。
利用しているプラン(共用サーバー SD プランや お名前メール〈ライト/スタンダードプラン〉)に合った方法で登録し直したところ、CNAME を無事に浸透させることができました!
おわりに
これまでの経験則で選んだ方法がうまくいかないときは、「それが本当に正しいのか」を公式のドキュメントで早めに確認することが大切だと痛感しました。
今回、原因に気づくきっかけは ChatGPT(o3 モデル)に相談したことでした。
やっぱり AI ってすごいなと改めて感じました。