いつもお疲れ様です
これは私が体験した失敗談です。。
開発者が苦しい理由は、能力不足ではない
開発者が苦しいのは、能力不足ではなく
人間の心理を横断する役割を担っているから
技術だけを見れば正解でも、
人が使う以上「心理」を無視した設計は簡単に破綻します
このことを強く実感したのが、入社直後の失敗でした
実体験:上層部の指示通りに作った結果、失敗した話
入社して間もない頃、
上層部から「既存の業務資料を改善してほしい」と言われました
技術の指定もなかったので
私は当時、
- Python のtkinterで見やすいように変更
- DBも1から構築
- 設計書やSOPも作成
技術的にも動いて問題なく改善 をしました
でも、 実際に使うのは現場
当時の私は、
- 現場とのコネもなく
- 上司に言われるがまま要件を受け取り、上司にチェックをしてもらう
- 「技術的に良いもの」を作ることに集中していた
結果どうなったか
結果:上司は見やすく、現場は使いづらく、結局 Excelで再開発した
完成後、現場で使ってもらうと反応は微妙でした
- 入力しずらい
- 自分たちで触れない
- 現場でメンテナンスできない
- 今までの Excel の方が早い
最終的に、その成果物は Excel で作り直しました(自分で)
技術的には間違っていないし、入社初仕事なりにはしっかりやりました。でも、現場の心理と業務実態を無視していました。
完全に「上層部の論理」だけを見ていた失敗でした
学び:どちらの話も聞き、自分の意見を持つ
この経験以降、意識していることがあります
- 上層部の目的を聞く
- 現場の不安・制約を聞く
- その上で自分の意見を持つ
「言われたから作る」ではなく、「なぜそれが必要なのか」「誰が困るのか」を考える
これをきっかけに色々な本を見てると開発者とは、
- 技術者
- 調整役
- 翻訳者
この3つを同時に求められる立場だと感じました
おわりに
開発者が消耗するのは、一概に能力が足りないからではありません
人の心理が違う立場同士を、一人で横断しているからです
この構造を理解するだけでも、
「自分が悪いのではない」と気づける場面は増えます
同じ立場の人の参考になれば幸いです
