エクセル業務の“基本中の基本”——エクセル業務と向き合って気づいた3つの真理
世間では、AWSやAzureエンジニアの需要が高まっている中、いまだにクラウドでデータを管理することが禁止されており、ローカルでしかデータを扱えない会社もある。エクセルの猛者になるしかエンジニアとしてのスキルを発揮できない環境で感じたエクセル業務における“本当に大事な基本”を紹介する
操作テクニックや関数の知識なんかじゃない
もっと根本的で、後の引き継ぎを大きく左右する“設計”の話
エクセル業務の「基本中の基本」**を3つ紹介する
1. 全て“英語”で書く —— これが地味に一番大事
マクロでミスが起きる理由は、意外と「言語設定の違い」だったりする。
中国語バージョンのPC、英語版、そして日本語版。
同じExcelなのに、関数名や記号の扱いが違うせいで、
日本語で書いた内容がそのまま空白になることは普通にある。
だからこそ、
「表記は全部英語にする」
これは、どの国のPCでも崩れない“最強の保険”になる
英語表記なら誰のExcelでも問題なく動く
もしあなたが、子会社(海外)にマクロを共有する場合でも、問題なく実行可能である
2. マクロで「今後変更が起こる場所」は、必ずセルに書く
仕事の大半は「引き継ぎ」
マクロを組むとき、メールの宛先やフォルダPathをVBAでコードに直書きしてしまう新人が多いけど、これは絶対にやってはいけない
- メールの送り先
- フォルダのパス
- ファイル名
- 日付条件
- 使用するキーワード
これらは、いつでも変更が起こり得る また未来の自分のためにも「セル」に書くことが重要である
だから
必ずセルに書く
そして、VBAはセルを参照するだけの設計にする
こうしておけば、後任の人がプログラミング知識ゼロでもこう言える:
「あ、ここ変えればいいんですね?」
これだけで済む
引き継ぎのストレスが99%減る
「コードは触らせない。変更はセルだけ」
これが、ようやく理解した“思いやり設計”だと思う
3. VBAは細かく分ける 一箇所にすべて書くのは初心者の証拠
社会人最初の頃は、ChatGPTに書かれているコードを全てコピーして実行する
でも、振り返るとわかる
長いコードは、未来の自分が一番困る
処理を
-
Sub GetData ()
-
Sub CleanData ()
-
Sub OutputData ()
-
Sub SendMail ()
などに細かく関数に分けておけば、
あとから直すのも簡単だし、他の業務でも流用できる
最終的には
Sub All()
GetData
CleanData
OutputData
SendMail
End Sub
こんな感じで
“やることリスト”のように読めるコードが理想
見たらすぐ意味がわかるし、修正も差し替えも簡単
1年後の自分から感謝される
まとめ:本気で理解したExcelの「基本の本質」
Excelの上達って、実は操作じゃなくて“設計”だと思う
- 英語で書く → 全PCで崩れないための保険
- マクロでの変更箇所はセルに書く → 非プログラマーにも優しい設計
- VBAは細かく分ける → 未来の自分が助かる
この3つを守るだけで、
あなたのExcelファイルは“長く使える資産”になる