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AWS Summit Japan 2025 2年連続参加してきた

Last updated at Posted at 2025-06-30

はじめに

AWS Summitとは一年に一回幕張メッセで行われるAWSに関して学習し、ベストプラクティスの共有や情報交換ができる日本最大級のAWSイベントです。
私の感覚では2024年より参加者が多く感じられ、8時30分から受付開始の9時に到着した頃には既に賑わっていました。

初心者から経験者まで学べる!160 を超える AWS セッション・事例セッション・パートナーセッションがあるのですが、
7月11日までは一部オンデマンド配信も行ってるので、チェックしてみてください!

当日の様子

幕張メッセ会場前の広場

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9時過ぎの会場内の様子

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参加したセッション

  • スペシャルセッション
    ビルダーのための AWS テクノロジー:その深化と進化
  • AWS で実現する包括的セキュリティ: 開発から本番環境まで
  • NTT「変化を競争力に変える」アジャイルとクラウドで実現する、自律的に成長し続ける組織のつくり方
  • アーキテクチャ道場 2025 - 実践編!
    興味深いセッションがたくさんあり過ぎて選ぶのも大変です。

スペシャルセッションビルダーのための AWS テクノロジー:その深化と進化

ドワンゴ社による、実際にサイバー攻撃を受けた経験に基づくセキュリティ改革の話が非常にリアルで参考になりました。
2024年6月のサーバー攻撃でオンプレミス環境が完全に使えなくなってしまったものの、幸いにも影響を免れたAWSへの移行を急いで前倒しすることで何とか復旧にこぎつけたそうです。
AWSを選んだ理由として堅牢性・柔軟性・献身性・多様性を挙げており、おかげでニコニコ動画の制限がかなり緩和され、なんと攻撃から3日後にはニコニコ生放送(Re:仮)をリリースできたとのこと。
登壇者の方が「正直、一年前にやっておけばよかった」と本音を漏らしていたのが印象的で、実際に困難な経験をしたからこその重みのある言葉だと感じました。

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サイバー攻撃を機に取り組んだセキュリティ改革の紹介記事も投稿されておりました。

AWS で実現する包括的セキュリティ: 開発から本番環境まで

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多層防御セキュリティについて階層別に解説がありました。
まずセキュリティ問題は、専門家の不足や脅威の進化でどんどん複雑になっている現状があり、
その上でAWSは自社で設計するチップ(Graviton4)の段階からセキュリティ対策を組み込むなど 、根本的な部分から日々対策をアップデートを重ねています 。
また改めて基本的にはIAMでのアクセス管理 、そして通信の暗号化によるデータ保護が重要で
外部からの攻撃にはAWS WAFやAWS Shieldを用いる、システム内部はAmazon GuardDutyで常に監視し 、Amazon Inspectorで弱点がないか定期的にチェックするサービスを使うことで対策になるとのことです。
このようにAWSは強力なツールを提供していますが、それらをどう活用するかは利用者次第であり、私たち自身の高いセキュリティ意識がクラウド環境の安全性を左右するという重要な学びを得ました。

NTT「変化を競争力に変える」アジャイルとクラウドで実現する、自律的に成長し続ける組織のつくり方

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NTT社の発表では、「最高の顧客体験(CX)の実現」を組織の最上位目標として掲げ、そのためにサービスを提供する社員一人ひとりの自律的な成長を促す仕組み作りについて語られました。
社員がインフラ最適化やUXデザインを自ら考え、アプリのレビューといった顧客の声を迅速に改善に繋げるため、アジャイルな組織作りを試行錯誤されているとのことです。
その中でも特に印象的だった施策が、有志でインフラ構築を学ぶイベント「AWS Jam」です。このイベントの参加者が今度は講師となり、社内でワークショップを開いて得た知識を共有する仕組みを構築。この好循環は、社内の活性化や社員の満足度向上に繋がり、結果としてアプリのレビュー評価向上という「最高の顧客体験」の実現にも貢献している、というwin-winの成長プロセスが紹介されました。

アーキテクチャ道場 2025 - 実践編!

企業のサービスが抱える現実の課題を、AWSアーキテクチャでいかに解決したか、2つの実例を基に解説するセッションでした。

事例1(ZOZO様) では、オンプレミスから移行できない在庫DBの性能問題に対し、クラウド上にDBのレプリカ(複製)を作成し、参照系のアクセスをそちらに逃がすことで、大元DBへの負荷を軽減する手法が紹介されました。

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事例2(SBIセキュリティ・ソリューションズ様) では、銀行の勘定系システムにおける高い可用性の実現がテーマでした。AZ障害やリージョン障害といった障害発生を前提に、目標復旧時間(RTO)を満たすためのマルチAZ・マルチリージョン構成や、自動化された復旧オペレーションが解説されました。

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難しい内容でしたが、現実のインフラ構築における課題が千差万別であり、どのようにアプローチするか具体的な構成図と共に解決プロセスを追うことができ、非常に有意義な内容でした。

セッション参加以外の時間

セッション参加以外にも楽しめるブースがたくさんあるので、
歩き回っては出展している企業様とお話しさせていただいておりました。

AFEELA

2025年のCESで初披露され、同年1月6日、米国カリフォルニア州にて予約受付を開始した電気自動車です。

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サーバーレスコーヒー

QRコードを読み込んで注文するコーヒー争奪戦
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EC2等で実際に使われているチップ

クラウドサービスでなんとなく動いてるものという認識でしたが
実物を初めて見て若干興奮しました。
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AWSの人に相談

こういう場合の構成ってどうしたらいいかとか色々相談してました。
私はインフラの知見ないのですが、分かりやすく図に書いて教えていただきました。
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その他にもブース出展しているエンジニアの人に、
構成図について質問を始めとする技術についてたくさんお話しさせていただきました。

無料で配布されるお昼

先着4000名様まで配布された弁当です。
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前回よりボリュームが増してました。
これが何千人に無料で配布されてるなんて、ありがたい。

最後に

去年に引き続き参加させていただきました。
一つ一つのブース、セッションの内容が濃く、
実際使用している技術について発表を聞くだけでなく、
相談や会話させていただけるのがとてもありがたいです。
技術だけでなく組織作りやブランディング等
開発していると少し意識が薄くなりがちな内容の発表もあり、
色々気付かせていただけるありがたい場だなと思い満足でした。
また来年も参加させていただきたいと思います!

今回いただいたノベルティグッズです。
ありがとうございました!
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参考リンク

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