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Antigravityとは(ゼロから始めるAI駆動開発+Claude Code連載第6回/25回)

Last updated at Posted at 2025-12-06

ゼロから始めるAI駆動開発+Claude Code連載について

この記事は、アドベントカレンダーを1人で完走する試みの6記事目です。

「AIモデルの進化、AIツールの進化が早すぎて着いていけない…
「このままではいけないと思って学びたいけど、どこから手を付けたらいいか分からない…」
「そしてこの先、AIに仕事が奪われてエンジニアでいられるかも不安…」
といった悩みを解決するためのアドベントカレンダーです。

AI駆動開発の基礎、現時点でのデファクト・スタンダードと言えるClaude Codeの基礎から応用、AI時代のキャリア論からAI推進までを取り扱います。

Antigravityとは

Antigravityとは、Googleが2025/11/19に発表した新世代のIDEです。
詳しくは初日に記事を書きましたので、そちらをご覧ください。

以前の記事は初日に少し触った所感だったため、この記事ではその後の所感も含めて紹介します。

Antigravityの衝撃

IDEにおいては、特にこの1年は昨日記事にしたCursorが中心的存在でした。
AI駆動開発における新機能を次々リリースし、Cursor 2.0においてはエージェントビューをリリース。マルチエージェントをマルチモデルで実現し、幅広い支持を得ています。

そんな中、2025/11/19にGoogleがGemini 3.0やNano Banana Proと同時に発表したものがAntigravityでした。

AntigravityはChromeを出しているGoogleの強みを活かし、ブラウザと強力に連携します。CursorはIDE内でブラウザが開き手動で確認ができますが、Antigravityの場合は自動的にクリックやスクロールといった動作まで行われ、その模様がスクリーンショットや動画で撮影されます。

他にも、タスクリストや実装計画書、ウォークスルーがIDEのタブとして独立表示されます。今までCursorのようなIDEだとエージェントビューに全て出力されており、Claude CodeのようなCLIツールだとターミナルに全て表示されていました。それらに比べ、スクリーンショット付きかつ独立したタブとして出力されるため、視認性に優れます。
スクリーンショット 2025-11-19 9.05.26.png

加えてその文章やスクリーンショットを直接ドラッグしてコメントすることで、シームレスな修正フィードバックが可能となっています。

スクリーンショット 2025-11-19 10.32.12.png

実際使ってみてどうだったのか

本格的にCursorやClaude Codeの立場を危うくするのは、TeamやEnterpriseプランが出てきた時という印象です。

現在は、バイブコーディングの延長線上としてUI/UXを突き詰めた製品です。確かにMVPとしてデモ製品を作る場合は優れていますが、大規模なエンタープライズ製品を保守運用できるイメージは今のところありません。カスタムコマンドのような機能も現時点では無いので、SDD(=仕様駆動開発。22日目に触れます)のように要件定義や設計を手順に沿ってカッチリ進めていくことには向いていません。

また、英語が中心のため使いづらさはあります。指示すれば各種アーティファクト(タスクリスト、実装計画書、ウォークスルー)を日本語出力することは可能ですが、思考の過程は英語出力のままですし、Nano Banana Proで出力される画像も、日本語と明確に指示を出さない限りは基本的には英語です。結果としてエージェントとのやり取りが増えたり、出力をコピペして翻訳したりと、開発生産性を落とす一因となります。

まだまだ荒削りな部分も目立ちます。リリースされたばかりで、大型のアップデートもされていません。
今後の進化に注目です。

料金体系

Antigravityを利用するだけなら無料です。
しかし週間のRate Limitが設けられているため、使いすぎるとしばらく使えなくなります。

もしGoogle Oneの有料プランに加入している場合は、5時間ごとのRate Limitが提供されます。
記事執筆時点では、Google AI Proが月額2,900円、Google AI Ultraが18,000円です。
少し触ってみた結果、メイン用途でガッツリ触ってみようという方は加入を検討してみてください。

最後に

最後に、なぜこの段階でアドベントカレンダーの連載1記事として紹介したのか?という点に触れておきます。
結論、「AI駆動開発のUI/UXとしての背骨はしっかりしている、これからの注目株」だからです。

後発のAntigravityがCursorを追い抜くかどうか、現時点では分かりません。しかし、明らかにCursorをおびやかし得る優れたUI/UXを提供しており、Cursorはもちろんのこと、Claude CodeやCodexといったCLIツールのシェアも奪う可能性がある大きな変化と感じています。
今後AnthropicやOpenAIも、このIDEに手を出してくるかもしれないです。しばらくは動向に注目しましょう。

明日からはいよいよ本題のClaude Codeに入っていきます。まずは、Claude Codeを選ぶべき理由を解説します。

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Claude CodeとAntigravity中心にキャッチアップして、たまにQiitaやZennで発信しています。
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この記事は全て人間が書いています。一部画像生成はAIを利用しています。

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