はじめに
2019年7月31日にActcast β版がリリースされ、α版の設定データが削除されました。最新版のActcast WriterでActcast エージェントのインストールとデバイスの再登録が必要になります。手順はα版と同様です。公式サイトでGetting Started with Actcast (β 版)が公開されています。
ここではSDカードのフォーマットやファームウェアのアップデートなどスクリーンショットを交えて記載します。
デバイス登録後は、Actcast α の顔認識機能で取得した画像をS3に保存する や Actcast α の顔認識機能で取得した画像をGASでGoogle Driveに保存する など外部システムと連携した機能を試すことができます。
準備するもの
- RaspberryPi 3 model B+
- Raspberry Pi3 Model B+ ボード&ケースセット 3ple Decker対応-Physical Computing Lab (CLR-PW))
- ドキュメントによると、Raspberry Pi 1 Model B, 1 Model B+, 2 Model B, 3 Model B, 3 Model B+, Zero W, Zero WHが推奨されています。
- 公式カメラモジュール
- microSDカード (4GBから32GB)
- Actcast エージェントのインストールには、4GBあれば足ります。
- サンディスク microSDHCメモリーカード 16GB Class10 UHS-I SDSDQUL-016G-J35A
- HDMI接続のディスプレイ
- もしくは、Raspberry Pi 3 Model Bに Quimat 3.5インチタッチスクリーン HDMIモニタTFT LCDディスプレイ を接続のようなRaspberry Pi用ディスプレイ
- マイクロ SD カードリーダー/ライター
前提条件
- macOS上で操作すること。
- カメラモジュールがRaspberry Piに取付済みであること。
参考情報
Provisioning Token を取得
https://actcast.io/ にサインアップすると、default
グループが生成されます。
Go to Dashborad
をクリックし、ダッシュボード進む。
Validity period
は '1 day', '7 days', '30 days'から選択。
すぐにデバイス登録するなら'1 day'を選択。
表示された Provisioning Token はこのあと使用するため、控えておきます。
マイクロ SD カードをフォーマット
SDメモリカードフォーマッター で Mac用ダウンロード
-> 規約の確認 -> 同意します
と進むとインストーラーをダウンロードすることができます。インストーラーを実行し、SD Card Formatter をインストールします。
マイクロ SD カードリーダー/ライターにマイクロSDを挿入し、SD Card Formatter を起動します。
今回フォーマット対象となるマイクロSDカードとフォーマットオプションを選択lし、フォーマットボタンをクリックします。(ボリュームラベルの入力は任意)
Actcast エージェントのインストール
Actcast エージェントのインストール から Actcast Writer をダウンロードします。macOS 用なら https://actcast.io/installer/actcast-writer.dmg をダウンロードします。
actcast-writer.dmg を開き、actcast-writer.app を実行します。
Actcast Writerが起動するので、以下の情報を入力します。
- Provisioning Token
- 上記で発行した Provisioning Token
- HostName (Prifix)
- Raspberry Piの識別に使用する名前
- SSID, Password (WPA/PSK),Choose Country
- 接続する無線LANの接続情報,国名
- 有線LANで接続する場合は入力不要
マウントされているmicroSDカード (フォーマットした際に入力したボリュームラベル)が表示されているので、選択しWrite
をクリックします。表示されていない場合は、Reload
をクリックします。
書き込みか完了すると、ウィンドウの最下部にwrite success
と表示されます。およそ1分ほどかかります。
Actcast エージェントの起動
microSDカードをRaspberryPiに挿入し電源を投入します。セットアップが自動的に開始されます。およそ5分から6分ほどかかります。
ダッシュボードのDevices
にデバイスが表示され、緑丸に白抜きのチェックマークが付いていればActcast エージェントが起動しダッシュボードから認識されていることを示します。
Device Name
は Actcast Writerで入力した HostName (Prifix)
と文字列 (Provisioning Tokenではない) の組み合わせです。
ソフトウェアアップデート
Devices に Updates が表示された場合は、 Update
をクリックしファームウェアのアップデートを行います。 Update をクリックすると、アイコンが Updating
に変わり処理が開始されます。完了すると更新を促すメッセージが消えます。およそ5分ほどかかります。
Actの作成
ダッシュボードのNew Act
からサンプルとして用意されているActが作成できます。
Act | 概要 |
---|---|
Face Trackin g | 顔認識、追跡 |
Person Tracking | 人物認識、追跡 |
ImageNet Classification | 画像認識 |
Style Transfer | 画像を北斎やピカソ風の絵に変換 |
Face Style Inference | 顔認識、男性/女性のどちらに見えるか、何歳に見えるかを判定 |
など。 |