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Ruby on rails を初心者向けに解説③ ~データベースの作成~

Last updated at Posted at 2020-05-21

はじめに

今回は、以前の記事の続きになっています。

よろしければ以前の記事も御覧ください。

Ruby on rails を初心者向けに解説①

Ruby on rails を初心者向けに解説② ~リンクの作成~

データベースとは

データベースとは、データを保存しておく場所のことです。

Ruby on Railsにおいては、コントローラーからモデルを作成することによりデータベースを操作することができます。
image.png

コントローラーの作成

今回は、ユーザーのIDとパスワードを保存するデータベースを作成することを考えます。

データベースを作成する前に、一度コントローラーとアクションを作成してみましょう。

ターミナルで以下のコードを実行してください。

rails g controller users index

これでuserコントローラーを作成し、その中にindexアクションを追加することができました。rails g コマンドにおいて、コントローラー名とアクション名の2つを設定することができます。

以下のようにルーティングしてください。

routes.rb
get 'users/index' => "users#index"

これで、ユーザーからuser/indexというURLが送られてきたときに、userコントローラーのindexアクションを行うことができるようになりました。

userコントローラーを確認してみましょう。今回は、最初からアクションが追加されています。

users_controller.rb
class UsersController < ApplicationController
  def index
  end
end

実はviewファイルも自動で生成されています。

image.png

以下のようにindex.html.erbファイルを書きましょう。

index.html.erb
<h1>Users#index</h1>
<p>Find me in app/views/users/index.html.erb</p>

以下のURLでこのファイルにアクセスしましょう。

http://localhost:3000/users/index

以下の画面がでてきます。

image.png

アクションから変数をviewファイルに渡す

image.png

コントローラーがviewファイルを探してきて、それをユーザーに返します。

その時、コントローラーの中のアクションに変数を定義することで、その変数をviewファイル内で用いることができます。

以下のように変数を定義しましょう。

users_controller.rb
class UsersController < ApplicationController
  def index
    @users = ["maru", "poco"]
  end
end

@userのように、変数の前に@を用いることでその変数はインスタンス変数になります。こちらに解説がありました。

このように、コントローラーからviewファイルに変数を渡すときは、ローカル変数ではなくインスタンス変数を用います。

Railsのコントローラでインスタンス変数を使用するのは、以下の場合です。
・メソッド間でのデータの受け渡し(典型的には、before_actionでデータをロードしておくとか)
・ビューへのデータの受け渡し

このように、@変数で作成したインスタンス変数はviewファイル内で利用することができます。

index.html.erb
<% @users.each do |user| %>
  <div>
    <%= user %>
  </div>
<% end %>

image.png

@usersは配列が格納されているので、.each do ~ end で取り出すことができます。この部分は全てRubyのコードなので、<%%>ではさみましょう。ブラウザに表示する必要がないので、<%=%> ではなく <%%>ではさむところがポイントです。

<%= user %>の部分で、ブラウザに表示させます。

今回は、コントローラーのアクション内で配列を定義して、それをviewファイルに渡すことで利用しました。

今度は、データベースからデータをアクション内に持ってきて、それをviewファイルに渡すことを考えてみましょう。

モデルの作成

image.png

データベースを操作するためには、モデルを作成する必要があります。

モデルとは、データベースの情報を操作する仕組みのことです。または、データベースとのやり取りを行うクラスとも言うことができます。

以下のコードでモデルと。マイグレーションファイルを作成します。

rails g model user name:string password:string

Userがモデル名で、id、passwordがカラムになります。カラムとは、データベースの縦のデータ、つまり列のことです。

このコードで作成したデータベースは、以下のような表になっています。

image.png

この表全体をテーブルと呼び、縦のデータをカラム、横のデータをレコードと呼びます。モデルとは、このデータベースに対応するRubyのクラスであり、モデルクラスのインスタンスは一つの行(レコード)を表すオブジェクトであり、テーブルの列(カラム)に対応する属性をもちます。

上記のコードを実行すると、データベースを作成するためのmigrationファイルと、モデルが作成されます。

class CreateUsers < ActiveRecord::Migration[5.2]
  def change
    create_table :users do |t|
      t.string :name
      t.string :password

      t.timestamps
    end
  end
end
user.rb
class User < ApplicationRecord
end

上記の作成したマイグレーションファイル以下のコードで取り込むことで、データベースを作成することができます。

rails db:migrate

ここまでで、データベースを作成することができました。

それでは、マイグレーションファイルとは何なのかについてまとめていきましょう。

マイグレーションファイルとは

マイグレーションファイルとは、データベースを生成する際の設計図のようなものです。

マイグレーションファイルを実行することで、その内容に基づいたデータテーブルを作成することができます。

railsでは、rails g modelコマンドを実行すると、マイグレーションファイルとモデルの両方が生成されます。

マイグレーションファイルはデータベースの枠組みを作成するための道具で、モデルはデータベースとコントローラーを橋渡しする道具のようなものだと覚えておいてください。

データをデータベースに保存

以下のコードでRailsのコンソールを起動しましょう。

rails console

コンソールを起動したら、モデルを使ってデータベースにデータを保存してみましょう。

user = User.new(name: "poco", password: "maru")
user.save

これでデータベースにデータを保存することができました。

データベースの確認

それでは作成したデータベースを確認していきましょう。

データベースクライアントの起動

以下のコードでデータベースクライアントを起動できます。

rails dbconsole

テーブルの一覧表示

データベースクライアントを起動した後は、以下のコードでテーブル一覧を表示することができます。

sqlite>.table

ar_internal_metadata schema_migrations users

スキーマの表示

以下のコードでスキーマを表示することができます。スキーマとは、構造という意味です。指定したデータベースの構造を確認することができます。

sqlite>.schema users

CREATE TABLE IF NOT EXISTS "users" ("id" integer PRIMARY KEY AUTOINCREMENT NOT NULL, "name" varchar, "password" varchar, "created_at" datetime NOT NULL, "updated_at" datetime NOT NULL);

データベースクライアントの停止

以下のコードでデータベースクライアントを停止することができます。

sqlite>.quit

ここまでで、データベースを作成することができました。

それでは、実際にデータベースを利用してみましょう。

データベースの利用

データベースには、モデルを用いてアクセスします。

image.png

データベースを利用する際は、コントローラーからモデルを用いてアクセスします。

users_controller.rb
class UsersController < ApplicationController
  def index
    @user = User.first
  end
end

これで、index.html.erbファイル内でインスタンス変数@userを使用することができるようになりました。

@userには、usersテーブルの一番最初の列のレコードが格納されています。

以下のように、index.html.erbファイル内で使用します。

index.html.erb
<p><%= @user.name %></p>
<p><%= @user.password %></p>

image.png

終わりに

今回はここまでになります。

ここまでお付き合い頂きありがとうございました。

よろしければ以下の記事も御覧ください。

Ruby on rails を初心者向けに解説④ ~命名規則とform_Tagの使い方について~

Ruby on rails を初心者向けに解説⑤ ~データベースの編集と削除~

Ruby on rails を初心者向けに解説⑥ ~バリデーションの作成~

Ruby on rails を初心者向けに解説⑦ ~フラッシュの実装~

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