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AmazonCognitoでユーザー認証するリバースプロキシサーバーをdocker-composeで構築する

Last updated at Posted at 2023-03-01

はじめに

社内で構築したWEBアプリを社外のユーザーにも使ってもらう際に、ユーザー認証部分を従来は node.js+express+passport で構築していました。
この方式の場合、ユーザーの追加変更削除を行うにはユーザーを管理するデータベースを直接触るか、または別途ユーザー管理画面を作成する必要があり手間がかかっていました。
今回この認証とユーザー管理部分をAWSのCognitoに移行したので手順を共有します。
なお、このサンプルではローカルPCにWEBアプリおよびリバースプロキシをサーバー構築するものとします。

Amazon Cognitoの設定

ユーザープールの作成

  • AWSにログインしてサービスの一覧から Cognito をクリックし、次画面で[ユーザープールを作成]ボタンをクリックします。
    010_WS000587.JPG

  • Cognitoユーザーのサインインオプションは「Eメール」のみ選択します。
    020_WS000588.JPG

  • セキュリティ要件では「MFAなし」を選択します。
    030_ユーザープールを作成.png

  • 今回は特定のユーザーのみログインさせたいので「自己登録」は無効にします。
    040_ユーザープールを作成 (1).png

  • テスト段階ではメッセージ配信にはCognitoにメール送信してもらいます。
    050_WS000589.JPG

アプリケーションを統合

かなり縦長の画面です。

  • 適当なユーザープール名、ドメイン名を設定します。

  • 認証をかけるアプリはWEBサーバーなので「パブリッククライアント」を選択し、適当なアプリケーションクライアント名を設定します。

  • 「クライアントシークレットを生成する」にチェックを入れます。

  • コールバックURLに認証サーバーのURLを設定します。
    localhostの場合は
    http://localhost/oauth2/callback
    を設定します。

  • OpenIDスコープには、OpenID+Eメール+プロファイル、の3つを選択します。
    060_ユーザープールを作成 (2).png

  • いままで設定した項目の確認画面が表示されるので画面最下部の[ユーザープールを作成]をクリックします。
    080_WS000591.JPG

  • ユーザープールが作成されました。
    090_WS000592.JPG

  • 続いて、認証するユーザーを追加します
    100_sixfeets-auth2-ユーザープール.png

  • ユーザーの情報を設定します。EメールアドレスがログインIDになります。
    110_WS000597.JPG

  • ユーザーが追加されました。
    120_WS000598.JPG

  • ユーザーに初期パスワード通知のメールが送信されます。

IDプールの作成

  • 左ペーンのメニューから[フェデレーティッドID]をクリックします。
    120x_WS000598.JPG

  • [新しいIDプールの作成]をクリックします。
    130_WS000601.JPG

  • IDプールの内容を設定します
    140_新しい-ID-プール.png

  • 新しいロールが作成されることを許可してあげます。
    150_WS000602.JPG

  • IDプールが作成されました(この画面では何もすることはありません)
    160_WS000603.JPG

dockerの設定

  • hogeディレクトリ以下に構築するものとします。
ディレクトリ構成
hoge
├── docker-compose.yml
├── web
    └── Dockerfile
docker-compose.yml
version: "3"

services:
  web:
    build: web
    ports: 
      - 8000:80

  proxy:
    image: quay.io/oauth2-proxy/oauth2-proxy
    ports:
      - 80:4180
    dns: '192.168.XX.XX' #①
    environment:
      OAUTH2_PROXY_HTTP_ADDRESS: 0.0.0.0:4180
      OAUTH2_PROXY_COOKIE_SECRET: 01234567890123456789012345678912
      OAUTH2_PROXY_COOKIE_SECURE: "false"
      OAUTH2_PROXY_COOKIE_NAME: "oauth2_proxy"
      OAUTH2_PROXY_EMAIL_DOMAINS: "*"
      OAUTH2_PROXY_UPSTREAMS: http://web/
      OAUTH2_PROXY_PROVIDER: oidc
      OAUTH2_PROXY_OIDC_ISSUER_URL: https://cognito-idp.ap-northeast-1.amazonaws.com/ap-northeast-1_XXXXXXXXX #②
      OAUTH2_PROXY_CLIENT_ID: XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX #③
      OAUTH2_PROXY_CLIENT_SECRET: XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX #④
      OAUTH2_PROXY_REDIRECT_URL: http://localhost/oauth2/callback
      OAUTH2_PROXY_SCOPE: openid email profile
      OAUTH2_PROXY_PASS_ACCESS_TOKEN: "true"
      OAUTH2_PROXY_PASS_USER_HEADERS: "true"
      OAUTH2_PROXY_PASS_AUTHORIZATION_HEADER: "true"
      OAUTH2_PROXY_SKIP_PROVIDER_BUTTON: "true"
      OAUTH2_PROXY_INSECURE_OIDC_ALLOW_UNVERIFIED_EMAIL: "true"
      OAUTH2_PROXY_PROVIDER-DISPLAY-NAME: 'aws_cognito'
      OAUTH2_PROXY_LOGIN-URL: http://localhost/oauth2/login
      OAUTH2_PROXY_PROFILE-URL: http://localhost/oauth2/userInfo
      OAUTH2_PROXY_REDEEM-URL: http://localhost/oauth2/token
      OAUTH2_PROXY_COOKIE-DOMAIN: localhost

①ご自分のネットワークのDNSサーバーアドレス
https://cognito-idp.{リージョン}.amazonaws.com/{リージョン}_{ユーザープールID}
③ユーザープール→アプリケーションクライアント→クライアントID
④ユーザープール→アプリケーションクライアント→クライアントシークレット

Dockerfile
FROM php:apache
RUN echo "<?php\nphpinfo();" > /var/www/html/index.php

※Dockerfileは Docker で OAuth2 Proxy を動かすサンプル より引用しました

テスト

hogeディレクトリで

docker-compose up

を実行しサーバーを起動後
http://localhost/
にアクセスし、Cognitoのログイン画面・パスワード変更画面を経てバックエンドサーバーのphpinfoの内容が見られれば完了です。

まとめ

Cognitoの利用例ではALBと組み合わせるケースが多数で単独で利用する場合の情報が少なかったので、このドキュメントが参考になればと思います。

参考

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