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【未経験から1ヶ月で合格】AWS SAA(Solutions Architect Associate)合格体験記と学習法まとめ

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はじめに

2025年、まったくの未経験からインフラエンジニアになりました。
AWSはもちろんLinuxにも一切触れたことがなく、初めてみるCUI画面には恐怖すら抱いていたのですが、LPIC Level1を2ヶ月で取得したのち、今度は**AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA-C03)**に挑戦しました。

結果は――
学習期間 約1ヶ月、スコア 853点で合格!
スクリーンショット 2025-08-06 123139.png

この記事では、実際の学習スケジュールや使用教材、試験対策、やってよかったこと/やらなくてもよかったことを余すことなく記録しておきます。
これからAWS SAAを目指す方の参考になれば嬉しいです。

なぜAWS SAAを受験したのか?

未経験でクラウドエンジニアとして入社して3ヶ月目。
現場でAWSを扱う業務が多く、まずは基礎知識の証明としてSAAの取得が推奨されていたためです。

AWSの使用歴はたった1ヶ月でしたが、構築もできるエンジニアを目指したいという思いから、LPIC取得後すぐに学習をスタートしました。

勉強時間・スケジュール

  • 学習期間:2025年6月下旬〜7月末(約1ヶ月)
  • 平日:2時間
  • 土日祝:5〜8時間
  • 学習スタイル
    • 業務後や通勤時間を活用
    • 正答率の「伸び」を見てモチベ維持
    • Ping-t模試で90%を安定して取れるようになった段階で試験予約

使用した教材・学習スタイル

Ping-t(無料 ※2025年8月から有料化)

  • 自由演習で全セクションを解く
  • 毎日模擬試験を1回実施
  • 間違えた問題はノートに書いて復習
  • 長文問題の意図が掴めるように、解説の熟読を徹底

AWS Skill Builder(有料プラン:29ドル/月)

  • 実機操作を交えながらの学習に最適
  • 「Exam Prep Plan: AWS Certified Solutions Architect - Associate (SAA-C03 - 日本語)」の全22セクションをひたすら学習
  • 「 Official Practice Exam: AWS Certified Solutions Architect - Associate (SAA-C03 - 日本語)」のAWS公式模擬試験を解く
  • 本番に近い長文問題への耐性がつく

模試スコアと試験対策

  • Ping-t自由演習 → 試験レベル問題へ移行
  • 「Well-Architected Frameworkに基づいた設計」セクションを重点的に対策
  • 模試スコアの目安:
    • 学習開始時:正答率 30〜40%
    • 学習中盤:60〜70%
    • 学習後半:90%以上で安定 → 試験予約へ

苦手だったポイント

  • 長文問題の読解力
    • ほぼすべての問題が長文で、設問の意図を読み取る力が問われた
  • IAM周りのJSONポリシー
    • 記述構文の理解に時間がかかった
  • 可用性・耐障害性のベストプラクティス
    • 冗長構成における設計意図を正確に掴むのが難しかった

正直、LPIC level1とは比べ物にならないほど難しく感じました。長文に慣れてない自分はまず、長文に慣れることろからスタートしました。

試験当日の様子

  • 受験日:2025年8月

  • 試験形式:テストセンター(ピアソンVUE)

  • 所要時間:130分フルで使い切り、見直しも実施

  • 印象

    • 長文が多く、読解+ベストプラクティスの知識が問われる
    • 消去法で解ける問題も多く、落ち着いて1問ずつ対応すれば合格は狙える
  • スコア853点 / 1000点中(合格ライン:720点)

やってよかったこと

  • Ping-t模試を毎日1回+復習ノートでアウトプット
  • Skill Builderでの実機操作で、ベストプラクティスと実装をリンク
  • 長文問題を繰り返し解き、読解力+構成理解を強化
  • CloudFront=世界配信、EC2=コスト高、など典型例を体得
    設問にはあきらかにベストプラクティスに反している回答もあるので、消去法でつぶしていけば正答に近くなります。AWS公式ドキュメント「 AWS Well-Architected フレームワーク」を読んでおくといいです。

やらなくてもよかったこと

  • 実機操作に時間をかけすぎた
    • 資格取得だけが目的なら、演習は割り切って最小限でもOK
  • Ping-tの自由演習に時間をかけすぎた
    • 試験対策としては「試験レベル模試」の方が優先度は高い

合格後に感じた成長

  • AWSの構成図を見て理解できる範囲が圧倒的に広がった
  • IAMやCloudWatchなど、現場で使う基本サービスの仕組みが腑に落ちた
  • 次のステップ(構築・セキュリティ)への道筋が明確になった

現場で利用しているAWSサービス以外の知識も身に付き、明らかに取得前と比べてAWS案件の理解度が上がりました。全体をある程度網羅できるようになったので、構築提案などもしやすくなりました。
またAWS SAAでAWSサービス全体を学習できたので、そこから突き詰めたい分野が明確になりました。IAM周りのセキュリティ対策に興味が湧いたので、SCSなどの資格取得にも挑戦してみようと思います。

今後の目標

  • AWS SOA(SysOps Administrator)
  • AWS SCS(Security Specialty)
  • LPIC Level2
  • 情報処理安全確保支援士(SC)

最終的には、Linuxとクラウド、そしてセキュリティに強いエンジニアになることを目指しています。
業務効率化だけでなく、安全でスケーラブルなインフラを設計できる力をつけたいです。

おわりに

AWS SAAの学習は、単なるサービス知識だけでなく、設計の考え方や構成力も問われる試験でした。
未経験でも、しっかりと戦略を立てて学習すれば、1ヶ月で合格できます!

「これから挑戦してみようかな?」という方の背中を押せたら嬉しいです。

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