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AWS Kiroで仕様駆動開発をしてみよう!

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概要

皆さんバイブコーディングしてますか?
Claude Codeなどの登場で、AIを使用した開発に新しい風が
どんどん吹いてますね!

Claude CodeやCodeXを使用してましたが、AWS Kiroというツールがあることを
最近知ったので紹介とハンズオンをできればと思います。

AWS Kiroとは?

公式によるとどうやらこういうことらしいです。

スクリーンショット 2025-09-21 15.54.09.png

仕様駆動開発!

作成したい成果物の概要を渡すことで
要件定義や設計ドキュメントを記載した上で、AIコーディングしてくれるみたいですね!

Claude Codeなどとの違いは、要件定義書や設計書的なドキュメントを作成してくれるので
チャットのやり取りを少なくバイブコーディングできる!
→「仕様駆動開発」とのことです。

公式↓↓

👻 Kiroの特徴

バイブコーディング

  • 仕様→設計→実装→テスト→ドキュメントを一連で回すAI IDE
  • 会話だけでなくファイル(仕様書等)を一次情報にして開発を進行する
  • 複数エージェントが分業(計画・実装・検証・説明)し、差分/タスク/テストまで担当

Specモード (後でハンズオンします!)

  • 機能ごとに requirements.md / design.md / tasks.md といったファイルを生成
  • 人間がレビュー&**承認(ゲート)**してから実装へ進む“spec-first”運用
  • 仕様変更⇒タスク/テストへ自動伝播しやすい構造であること
  • 仕様はリポジトリに残る

Agent Hooks

特定のイベント(ファイル保存など)をトリガーに、
テストを生成したりドキュメントを更新することが可能。

スクリーンショット 2025-09-21 16.04.45.png

Agent Hooksについては下記の記事に詳しく解説がありそうです!

MCP連携(Model Context Protocol)

Kiro→ファイル・外部ツール(DBなど)へ
安全にアクセスするための拡張プロトコルのこと。

例:

  • 設計図生成ツール
  • タスク管理
  • ドキュメント検索

スクリーンショット 2025-09-21 16.05.54.png

料金

2025年9月までは、一通りの機能は無料で利用可能です!
10月からも無料プランはありますが、使用量に制限がある形になりそうですね。

無料枠で一通り使用できるならば良心的なのかな?
というシステムに見えます!

スクリーンショット 2025-09-21 16.09.44.png

Specモードでハンズオン!

さてKiro特有のSpecモードで仕様駆動開発をしてみましょう!
Kiroをインストールするところから始めます!

brew install --cask kiro

インストールしたら、アプリを立ち上げて認証します。

3_アプリ立ち上げ.png

順番待ちの場合

1_順番待ちリスト.png

注意

2025年8月に私はインストールを試みたのですが、順番待ちが発生することが
あるとのこと..

その場合はメールアドレスを入力して、案内メールが届くのを
待つ必要がありそうです。

kiroを立ち上げると・・・

サインインしてプロジェクトを作成すると、こんな感じの画面が出てきます。
CursorやVSCodeに似たような世界ですね!

スクリーンショット 2025-09-21 14.56.13.png

  • バイブコーディング
  • Specモード(こっちがKiro特有の売り)
    が存在します。

スクリーンショット 2025-09-21 14.59.11.png

VibeモードはClaudeCodeと同じようなバイブコーディングが可能!
2025/9時点ではClaude Sonnet 4が使用できるそう

🔧 要件定義

今回はエンジニアなら1度はやりそうなTodoアプリを開発してみましょう。
まずは左側のSpecsにある「+」を押下します。

ここでプロンプトに作成したい機能の要約を記載しましょう。
(私はChatGPTから適当に作成してもらったものを入れました)

// 例:

機能名: TODO作成API(POST /todos)
目的: タイトルを受け取りTODOを1件作成する
要件:
  - 入力: { title: string(1..100) } 必須
  - 出力: { id: string, title: string, createdAt: ISO8601 }
  - バリデーション: 空/超過は400
非機能:
  - ユニットテスト(成功/バリデーション失敗)
  - Linter/Formatter 設定
技術スタック: Go 1.22 + Echo, Docker, go-test
設計メモ:
  - ハンドラ/UseCase/Repo の分離(Clean/DDD寄り)
  - エラーハンドリングとレスポンス規約は Steering の api-standards.md に従う

リクエストして少し待つと、こんな感じでファイルが生成されてます。

スクリーンショット 2025-09-21 15.08.34.png

それぞれのファイルの内容はこんな感じです!

  • requirements.md:ユーザーストーリー/受け入れ条件など
  • design.md:アーキ設計・図・主要決定
  • tasks.md:実装タスクの分解(順序/完了条件つき)

設計工程

要件をもとに設計ドキュメントを自動で作成することができます。
右下の「Move to design phase」を押下しましょう。

スクリーンショット 2025-09-21 15.15.13.png

こちらも少し待つと、design.mdというファイルが出来上がります。
プレビューで確認できるのでどんなものか見てみましょう!

概要やアーキテクチャ

スクリーンショット 2025-09-21 15.22.41.png

実装方針

今回Goを選択したのですが、こんな感じでコンポーネントやレイヤーごとの
方針をドキュメントでまとめてもらえるとは後々わかりやすいですね・・!
(適当にバイブコーディングで遊んでると、後で保守しにくすぎたってことありません?)

スクリーンショット 2025-09-21 15.23.17.png

構成

あとはファイル構成ですね、これはKiroじゃなくても書いてくれそうですが
紹介はしておきます。

スクリーンショット 2025-09-21 15.25.00.png

実装工程

設計工程の時と同様に「Move to imprementation plan」を押下してください。
tasks.md というファイルが完成します!

このファイルはチャットで指示しながら編集することができ、
認識が異なるところや追加したい箇所を修正できます!

(タスクごとに分けてくれるので確認しやすいのが個人的に嬉しい。。)

スクリーンショット 2025-09-21 15.28.05.png

英語で分かりにくいですが、実行するべきタスクごとに
記載がされています。

タスク開始!

さて皆さん、準備はよろしいでしょうか?
問題なければ右下の「Finalize task list」を押せば今まで作成したファイルの編集が
完了になります。

さてこのタスク実行ですが、tasks.md
「⚡️Start task」と書かれているところをクリックすることで該当のタスクを
実行してくれます。

スクリーンショット 2025-09-21 15.31.35.png

スクリーンショット 2025-09-21 15.39.06.png

あとは繰り返し

しばらく待つとタスク1が終わりますので、続いてタスク2以降を順に実行していきます。
こんな感じで全てのタスクが完了しているとアプリの完成です!

やったこととしては、最初の要件概要を記載するだけで
コードもドキュメントもできてしまうので凄いなぁと思いました!

注意:Task queuedになって動かない場合

Specのタスク実行は通常は数秒〜数十秒で「Running」に遷移するはずですが・・
Kiroはキュー周りで詰まる既知事象がたまにあるそうです。

基本的には「Execute all tasks」は避け、tasks.md1つだけを実行にしましょう。
公式でもまとめ実行は非推奨が出てるみたいです。
(マジかよ・・)

個人的なメリット/デメリット

メリット

  • 少ないチャット回数で開発が可能
  • ドキュメントが残せるので、保守がしやすいかも
  • 仕様を残せることによるチームの属人化/忘却を抑制
  • バイブコーディングモードもあるので、柔軟

デメリット

  • インストールする際、利用制限や待機があること
  • タスク実行の時にたまにキューステータスになり時間がかかる時がある

最後に

バイブコーディングといったらClaude CodeやCodexが出てきますが、
KiroはKiroで面白いですね!

開発の度に仕様書や設計書を残せますし、
バイブコーディングで一気に作成されると後で修正しにくい
なんてことも減らせそうです。

私はまだまだプロンプトに自信がないこともあり、
個人的には楽しいといったところで皆様にも参考になれば幸いです!

参考

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