はじめに
河原木と申します。
IT書籍の執筆や講師を生業としております。
こちらの記事は【あの時「もっと◯◯を勉強しておけば!」と思った話
by エルピーアイジャパン様 Advent Calendar 2025】の記事となります。
https://qiita.com/advent-calendar/2025/lpijapan
「もっと◯◯を勉強しておけば!」と思った話ということで、自分自身の話を書いたのですが、他の方の投稿を見て、書き直しました。
自分自身というよりは、「もっと◯◯を勉強するといいんじゃないかなあ」という視点で書かせていただきたいと思います。
想定する読者の方は、アドベントカレンダーのご案内に書かれている通り、「エンジニアとして成長を目指している人」を想定しております。なので、これからキャリアを積まれるという方でしょうか。
私は4月から数ヶ月、新人社員様向け研修の案件で毎年登壇させていただいているのですが、毎年その案件の冒頭でお話しさせていただいている内容を書かせていただきます。
不易と流行について
「不易流行」という言葉があります。
これは松尾芭蕉が示した俳諧の理念の一つを示したものです。
以下、デジタル大辞泉の記述を引用させていただきます。
不易流行
蕉風俳諧の理念の一。新しみを求めて変化していく流行性が実は俳諧の不易の本質であり、不易と流行とは根元において結合すべきであるとするもの。
https://www.weblio.jp/content/%E4%B8%8D%E6%98%93%E6%B5%81%E8%A1%8C?dictCode=SGKDJ より引用
これをITスキルに置き換えると次のような感じで表現できるかと思います。
- 不易:変わらない「定番」の技術、知識
- 流行:その時点でのトレンドの技術、知識
これらを両立させることがIT技術者にとって、重要ではないかなと思っております。
もう少し具体的に・・
具体例を挙げてみると、こんな感じかなと。
- 不易となる技術、知識
OS、TCP/IP、アルゴリズムなど、どの時代、仕組みでも基本となる技術、知識 - 流行となる技術、知識
クラウド、IaC、コンテナ、AIなど現在のトレンドになっている技術、知識
製品、サービスに依存するような技術、知識なども流行となるものと考えていいかもしれません。
流行となる技術、知識を追うこと、これはもちろん重要なことです。
しかし、不易となる技術、知識をしっかり身につけることも重要なことではないでしょうか。
不易となる技術、知識のよさ
例えば、Linuxで利用する基本となるコマンド。
ls,mkdir,cat,tail,grep...これらの基本的な使い方は何十年も変わっていないわけです。
基本的な使い方に関していえば、今後も同じだと言えるのではないでしょうか。
クラウドサービスを利用すれば、OSの部分を直接触らなくていいというケースも考えられます。
しかし、それは抽象化されているだけであって、結局は基盤として、その技術は使われているわけです。
なんらかのトラブルが発生したときに、そうした部分についての技術、知識が身についていないと、対応が難しいなんてことが考えられます。
体系的に不易となる技術、知識を身につける
何しろ、定番化している技術ですから、一度身につけたら、ずっと活用できるというコスパの良さ(?)なんて側面もあります。
コマンドの使い方だけではなく、プロセス管理の概念、サービス管理の概念など、こうした技術、知識をしっかり身につけると、さまざまな側面で、長く活用できる技術、知識になると思います。
しっかりした根底となる技術、知識を身につけた上で、流行となるものを追っていくとよいかと。
そうした根底となる技術、知識を体系的に身につけたいという場合、それにうってつけのカリキュラム、書籍などのコンテンツがあるとよいかと思います。
その点、LinuCの取得を目指して、学習をするというのはとてもお勧めです。
体系的に不易となる技術、知識を身につけることができるし、古すぎないというのもよいかと思います。そうは言っても、いつの時代の話しだ?みたいな内容がカリキュラム内容に含まれているのはどうかな・・と思いますが、LinuCについてはしっかり更新もしてくれておりますので。
そんなわけで、不易と流行を両立した「つよつよ技術者」を目指していくのがよきかと。