【1. 文章・説明の基本ルール】
主語を必ず入れる
・「誰が」「何が」「どうするか」を明確にする
形容詞を入れる
・ただの名詞では弱い
・「形容詞+名詞」で印象を作る
・さらに「主語+動詞」で具体化する
例:× すごい技術
○ この技術は〇〇を可能にする
文章でダラダラ書かない
・箇条書きで整理する
・1項目1メッセージにする
メリット・デメリットを書く
・分けて短く箇条書き
・各1行でまとめる
────────────────
【2. パワーポイント作成の前に徹底すること】
いきなりスライドを作らない
・まず内容の設計(ストーリー)を行う
ストーリーを作る
・何を伝えたいか(ゴール)
・どの順番で話すか(流れ)
ストーリーに沿って決める
・タイトル
・図(構造・関係・流れ)
・結論
作業報告を書かない
・「何をやったか」ではなく「何がわかったか」で説明する
・データで語る(グラフ、表、数値)
ページ数を意識する
・全体のページ数を最初に決める
・1ページ1メッセージにする
────────────────
【3. 考え方の優先順位】
目的最優先
・何を目指すのか(目的・成果・ゴール)を最初に決める
戦略最優先
・全体方針・シナリオ(誰に、何を、どう変えてほしいか)を重視
戦術にこだわらない
・デザインや細かい形式に執着しない
・戦略から逆算して戦術(図、表、スライド構成)を選ぶ
解説しすぎない
・文章を詰め込まない
・図とデータで伝える
・説明は口頭で補う
────────────────
【4. 要求・構成の作り方】
「要求」を明確に書く
・何を決めてほしいのか
・何を承認してほしいのか
構成を先に決める(例)
背景・目的
手法・条件
結果(データ・図)
考察・結論
今後の方針・要求
技術紹介で終わらない
・“目的 → 課題 → 解決” の順に整理する
・「この技術はどの課題を解決するのか」を示す
────────────────
【5. 自分用チェックリスト】
主語は入っているか?
形容詞+主語+動詞で具体化されているか?
箇条書きになっているか?
メリット・デメリットを書いたか?
目的・ストーリー・タイトル・図・結論を作ったか?
作業報告になっていないか?(データ中心に説明しているか?)
ページ数と構成を先に決めたか?
戦略から逆算して戦術を選んでいるか?
技術紹介で終わらず課題解決を示せているか?
────────────────
【6. タイトル・ストーリー・結論】
タイトル
・主張を一言で示す
・「〜の提案」「〜の改善」など目的を見える形にする
ストーリー
・冒頭でゴールを提示
・背景 → 課題 → データ → 解決策 → 結論 の流れ
・情報を並べず、意味のつながりを見せる
結論
・最重要ポイントだけを書く
・「だから何か?」を明確にする
・次のアクション/判断を示す
────────────────
【7. パワーポイントは“仕様書”を先に作り、生成AIで作る】
パワポを直接作らない
・最初に仕様書(スライド設計書)を作成する
仕様書に入れる項目
・目的(誰に何を伝えるか)
・ストーリー(背景→課題→データ→解決)
・ページ構成(1ページ1メッセージ)
・使用する図・グラフ・数値
・結論(最重要ポイント)
・要求(相手に求める判断)
文章と表だけにしない
・必ず図を入れる
・流れ図/構造図/比較図/ブロック図など
・図のほうがメッセージが強い
生成AIに仕様書を渡す
・人は「戦略と内容」に集中する
・見た目はAIに任せる
────────────────
【8. データは「トレードオフ」で示す(図+文字)】
データ提示は必ず横軸×縦軸の2Dプロットにする
例:横軸=コスト、縦軸=性能
プレーンテキスト図例:
性能 ↑
|
高 | ● 手法C
| ● 手法B
| ● 手法A
|
低 +--------------------------→ コスト
低 中 高
理由(文字説明)
・一目で比較できる
・議論が感覚ではなく構造になる
・結論の誘導がしやすい
・定性的な話を定量化できる
最新のデータを使う
・データソースの更新日を明記する
・古いデータは禁止
参考文献
・文中は【著者 年】
・最後に「参考文献」一覧でまとめる
────────────────
【この文書が必要な用途】
・教官への理解報告
・パワポ制作のガイドライン
・研究発表全般の設計指針