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flake8の設定をpyproject.tomlに統合する

Last updated at Posted at 2021-07-09

tl;dr

  • pyproject-flake8 を導入する
  • vscodeのflake8のパスには pflake8 (pyproject-flake8についてくるflake8のラッパー)を指定する

はじめに:flake8はpyrproject.tomlに対応していない

最近はPEP 518に従い、 pyproject.toml ファイルで設定を管理できるPythonツールが増えてきました。

しかしflake8はpyproject.tomlに対応していません

この記事ではflake8の設定をpyproject.tomlで管理する方法を説明します。
また、エディターにVisual Studio Code(以降vscode)を使ったときにうまく動作する方法についても説明します。

pyproject-flake8を使えばpyproject.tomlで管理できる

解決方法:pyproject-flake8を使う

有志が作ったpyproject-flake8を使えばpyproject.tomlで管理できるようになります。

pyproject-flake8はflake8のラッパーツールで、flake8の代わりにpflake8というコマンドを実行することで、pyproject.tomlからflake8の設定を読み込んでくれます。

pyproject-flake8のインストール

# pipの場合
pip install pyproject-flake8

# poetryの場合
poetry add -D pyproject-flake8

pyproject.tomlへのflake8の設定の追加

つぎにpyproject.tomlにflake8の設定を追加します。

pyproject.toml
...

[tool.flake8]
max-line-length = 88
extend-ignore = "E203,"
max-complexity = 10

...

.flake8 から移行される方はセクション名が [flake8] ではなく、 [tool.flake8] になっていることに注意してください。

指定できる設定ですが、flake8のCLI実行時のオプション名がそのまま指定できます。
例えばflake8では --max-doc-length 1000 のようにdocの最大長を指定できるオプションがありますが、これをpyproject.tomlで書くと、

pyproject.toml
[tool.flake8]
...
max-doc-length = 1000

のようになります。
Full Listing of Options and Their Descriptions を参考に追加してみてください。

vscodeにpflake8のパスを指定する

さて、ここまででpyproject-flake8のセットアップは完了しましたが、このままではvscode上では有効になりません。

前述のとおり、pyproject-flake8はflake8のラッパーであるpflake8コマンドを実行することで動作します。
よってvscodeがpflake8コマンドを認識するようにしなければなりません。

vscodeで Code -> 基本設定 -> 設定 を開き、右上あたりにあるアイコン「設定(JSON)を開く」を押してvscodeの設定を開くか、あるいはプロジェクト内でvscode設定を管理されている方は .vscode/settings.json を開きます。
そして以下の3行を足します。

settings.json
{
...
    "python.linting.enabled": true,
    "python.linting.flake8Enabled": true,
    "python.linting.flake8Path": "<ここにpflake8のパス>",
...

}

python.linting.flake8Path にはインストールしたpflake8のパスを指定してください。

たとえばPoetry + pyenvな環境の場合、パッケージはプロジェクト内の.venvフォルダー下で管理されることが多いと思いますので、以下のような設定になります。

settings.json
{
...
    "python.linting.enabled": true,
    "python.linting.flake8Enabled": true,
    "python.linting.flake8Path": ".venv/bin/pflake8",
...

}

おわりに

flake8の設定をpyproject.tomlから読み込む方法を説明しました。

2022/01/27追記

pyproject-flake8のアイディア をパクった にインスパイアされた pyproject-autoflake というパッケージを作りました。

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