目次
初めに
記事の結論
試験結果
勉強方法
勉強時間
本番の流れと注意点
試験結果発表までの流れ
この資格がどう活きるか
感想
初めに
本記事は下記のような人に向けて作成しました。
- これからAWS SAAの受験を考えていて、試験の勉強方法/難易度を知りたい人
- 試験を終えて、手ごたえと結果の差異がどれほどか/いつ結果が来るのかを知りたい人
- この資格を取った後どのように活かすことができるか知りたい人
これから試験を受ける人のモチベと参考になれば幸いです!
記事の結論
- 思ったより難しいが、Ping-tだけやり続ければ2週間~1カ月程度で合格できる
- 受験後手ごたえがなくても合格している可能性のほうが高い
- 「AWSのベストプラクティスの抽象化 ≒ システムデザインのベストプラクティス」という構図があり、AWSの勉強のみならずSWEとして必要な知識を得られる。
試験結果
720点が合格点に対して、861点を取得して合格しました。
後述しますが、試験直後は5分5分で落ちたなと思って焦っていました。

勉強方法
■結論
Ping-tの有料会員になり「Well-Architected Frameworkに基づいた設計」を8割以上安定して取れるようになれば合格できます!!
https://mondai.ping-t.com/g
Ping-tとはIT資格向けオンライン問題集サイトで、AWSやLPICなどの受験者がよく使う学習プラットフォームです。
無料でも使用できますが問題数が限られてしまい、後述の「試験レベルの問題」もほとんど触れられないので有料会員になることをオススメします。
サブスク形式で、1カ月2640円で有料会員になれます。
私は1カ月で資格が取れなかった時再度2640円払うのが嫌だったので、3300円で2カ月分購入しました。結果的に不要ではありましたが、安心を600円程度で買えたので満足しています。

私はAWS初心者、というか何も知らない状態で資格勉強を始め、Ping-tのみ使用して合格しました。
Ping-tでは2025年11月末時点で877問あり、定期的に問題が追加されています。
下記が実績となっていて、間違った問題が「ミス」、正解を「ヒット」、連続正解を「コンボ」としてカウントしてくれます。

「ミス」が全体の2割近く占めている画像を記事で見かけたことがないので載せるのを少しためらいましたが、こんなのでも合格できるようになっています。
Ping-tは「AWSサービス個別の問題」と「試験レベルの問題」に分かれていて、私は下記のような流れで勉強しました。
- 「AWSサービス個別の問題」を一通り解いてサービス概要を頭に入れる
- 「試験レベルの問題」を一通り解いて試験の感覚をつかむ
- 模擬試験機能を使用して、「試験レベルの問題」を3周する
「試験レベルの問題」の正解率は1周目4~6割、2周目6~8割、3周目8~9割といったところ。
下記が試験直前の正解率です。

間違った問題は「なぜ間違ったのか」「正解はなぜ正しいのか」を考えるようにしていたので、ミスが多くても合格できたのかもしれません。
勉強時間
勉強期間は1カ月。
基本は平日1時間、土日3~5時間程度勉強し、試験1週間前は平日3時間、土日7時間程度勉強していたと思います。
なので勉強時間としては大体70~80h程度かけました。
反省点として、「AWSサービス個別の問題」は解かずに「試験レベルの問題」をはじめから解いていればよかったなと思っています。
自然と各サービスの概要をつかみながら問題慣れもできて、結果として勉強時間短縮できそうだなと。
序盤は手探りで個別サービスのインプットに時間をかけすぎてもいたので、ガッツリアウトプットに集中すれば2週間40~50h程度で合格可能だと考えています。
本番の流れと注意点
SAAは自宅受験とテストセンターの両方で受験可能です。
私は自宅で受けようとしたところ、事前の環境テストにおいてセキュリティの問題で環境構築ができないことが判明したため、テストセンターで受験してきました。
持ち物は「身分証明書2点」のみです。
「運転免許証」「マイナンバーカード」で行けました。
他記事ではクレカを提示していたので私も提出したのですが、「直筆サイン入り」でないとNGだそうです。
注意点
■問題の質
Ping-tだけで合格できる、という話をしてきたのですが、Pint-tの問題と本番の問題は質が異なることに注意してください。
Pint-tは問題文に回答に必要な情報がすべて記載されていますが、本番は文脈から読み取る必要がありそうな問題が多々ありました。
例えばKinesisを使用してリアルタイムにデータを収集することが正解になる問題において、Pint-tでは「リアルタイムにデータを取得する必要がある」のように、必ず「リアルタイム」という文言が問題文に存在しますが、本番ではそれがないものもあるといったイメージです。
また、文章の構成もPing-tとは少々異なり、どの情報が回答に必要なものなのかを判断しにくいなと感じました。
ただ、それでもPing-tにある問題と同じ問題が1割程度出題されましたし、事実Pint-tのみで8割以上の得点で合格しているので、Pint-tを信じて問題ないとは思います。
■採点方法
また、AWSの試験は採点方法が特殊で、「65問中15問は採点外」「問題によって得点の重みが異なる」 という2点にも注意です。
前者は今後の試験で出題する問題の難易度調査が目的らしく、後者は「基礎ができている受験者を落とさない仕組み」らしいです。
なので「難しい問題に意識を持っていかれないように意識し、基礎的な問題を取りこぼさない」ことが重要になります。
私の場合、65問中26問に見直しフラグを立て、そのうち14問が完全にわからない状態で試験を終えました。
手ごたえとしては下記のような状態です。
- 正解を確信:2割
- 多分正解:4割
- わからないけどあっている可能性がある:2割
- わからない:2割
上記のような状態だったので5分5分で落ちたなと思っていました。
ただ、先述の通り基礎的な問題に高い重みがつけられていることが多いため、手ごたえに反して得点が高かったのだと推察しています。
720点が合格ラインですが、実際は6.5割以上正解していれば合格の可能性がありそうなので、難しい問題は割り切って基礎的な問題の復習を徹底しましょう。
試験結果発表までの流れ
私は土曜日の14時から試験を受けました。
試験終了後は合否が発表されず、後ほどAWSのマイページ?に結果が掲載されます。
私の場合、受験2時間後の19時ごろに受験ステータスが「Delively Successful」に変化し、その2時間後の21時に試験結果が掲載、その30分後にメールが届くという流れでした。
他記事を見ると翌日に結果が持ち越されるパターンもありそわそわしていたのですが、午後早い時間の受験だと当日に結果発表されそうです。
この資格がどう活きるか
AWS SAAは中難易度の資格です。
これ単体では実務経験の代わりにはなりませんし、劇的な効果があるわけではありません。
それでもこの資格を取得するメリットは大きかったです。
大まかに**「AWS操作の解像度向上」「システムデザインへの理解」「上位エンジニアに必要な知識の全体像把握」**の3点があげられるかなと考えています。
AWS操作の解像度向上
今ではAIが発達していて、クラウドへのデプロイも聞けばすべて教えてもらえます。
私もAIに聞きながら個人開発で作成したアプリをECSにデプロイしました。
ただ、すべてをAIに聞くと結局手順やサービスの内容を詳しく理解せず、再現性を持てないままデプロイまで終わってしまうなと感じています。
「ALBはどこにつなげばいいの?」「ECSにコンテナデプロイするのはどうやるの?」「コンテナ更新したらクラウドのアプリはどう更新するの?」等々、1から10まで聞いてデプロイしましたが、
「結局何をしたんだっけ?」という疑問が残ったまま終わってしまいました。
AIを使わずに業務を進める、ということはもう起こりえないのでこのままでもいいとは思いますが、理解せずにAIを使って構築するのと、理解してAIを使って構築するのでは生産性が段違いになりそうだなと考えています。
本資格では、設定の手順などは試験に出ないものの、「何を考えてシステムを構築するか」といった設計思想を問われる問題が多く、「どういう構成にすればいいのか」「なぜそのサービスを使うのか」という全体像の把握と設計意図の明確化が可能になります。
「自分が何をしているのか」がはっきりするようになるので、資格を受けるメリットとしてAWS環境の操作に生産性と再現性が出るようになるということがあげられると考えています。
システムデザインへの理解
現場において求められる設計は、単にクラウドへデプロイするだけでは十分でなく、スケーラビリティやセキュリティを前提にした体系的なシステム設計が不可欠です。
AWS以外のクラウドやオンプレミスを利用する場合でも、AWSが提供するベストプラクティスは汎用性が高く、そのままシステムアーキテクチャ全体のベストプラクティスに通じると考えています。
例えばシステム間を疎結合する場合、AWSではSNSとSQSを組み合わせてイベント駆動型のファンアウト構成を実現します。
これは「1対多の非同期連携を行い、各コンポーネントを独立してスケールさせる」というアーキテクチャ原則を具体化したものです。
このような設計パターンはクラウド固有の知識にとどまらず、大規模分散システムにおける普遍的な設計指針でもあります。
そのため、AWS SAAにおいてAWSのベストプラクティスを体系的に学ぶことは、サービス全体のアーキテクチャ理解や現場でのシステム設計力向上に直結すると考えています。
上位エンジニアに必要な知識の全体像把握
AWS SAA で問われる内容は、上位エンジニアが当然のように身につけている知識領域と重なっており、クラウドに限らずシステム設計に必要なコンピュータサイエンス(CS)の基礎を網羅しています。
試験では CIDR、ルーティング、アイデンティティ管理、可用性設計などが頻出しますが、これらは単なる暗記ではなく、それぞれの仕組みや原理を理解することで、堅牢なシステムを構築するためのアーキテクチャ基盤が形づくられていきます。
SAAの学習を通じて、ネットワーク、セキュリティ、ストレージ、アプリケーション設計、分散システムのスケーラビリティなど、エンジニアに求められる幅広い知識の“全体像”を捉えることができます。
この知識体系の理解は、個別サービスの使い方以上に、なぜその設計が必要なのか、どの原理に基づいて動いているのかといった本質的な思考へ結びつき、結果としてシステム全体のアーキテクチャを適切に設計できる力へと発展すると考えています。
感想
はじめてPint-tの試験レベルの問題を見たときは1カ月で受かるわけがないと絶望したのが懐かしいです。
「継続は力なり」とはよく言ったもので、やればできるという感覚が芽生えました。
今後は実際の環境構築に力を入れていき、再現性のあるスキルに昇華していきます!