はじめに
2026年9月に、AWS Certified Solutions Architect – Associate(SAA-C03)に合格しました。
2026年5月からAWSの学習を始め、以下の順番で資格を取得しました。
- AWS Certified Cloud Practitioner(CLF-C02)
- AWS Certified AI Practitioner(AIF-C01)
- AWS Certified Solutions Architect – Associate(SAA-C03)
AWSの学習開始からSAA合格まで約4か月半、SAA単体では約2か月の学習期間でした。
普段はシステム開発の仕事をしていますが、AWSについては基本的なサービスを学ぶところからのスタートでした。
この記事では、実際に使用した書籍・Webサイト、学習の進め方、苦労した分野、ChatGPTの活用方法、本番試験の感想を紹介します。
これからAWS認定試験に挑戦する方、CLFからSAAへのステップアップを考えている方の参考になれば幸いです。
1. 資格取得までの流れ
| 時期 | 学習内容 |
|---|---|
| 2026年5月 | AWS学習開始、CLF対策 |
| 2026年5~7月 | CLF・AIFに合格 |
| 2026年7月 | SAA対策を開始 |
| 2026年8~9月 | 問題演習と苦手分野の補強 |
| 2026年9月 | ChatGPTで模擬試験を実施 |
| 2026年9月19日 | SAA-C03合格 |
CLFとAIFを先に学習したことで、SAAではAWSの基本用語や主要サービスをある程度理解した状態からスタートできました。
ただし、SAAは単純な知識問題だけでなく、システム要件に対して適切な構成を判断する問題が中心となるため、これまでとは違った対策が必要でした。
2. 使用した教材
今回の学習では、主に市販の問題集と無料のWeb問題サイトを利用しました。
2-1. クラウドプラクティショナー(CLF-C02)
① AWS教科書 AWS認定クラウドプラクティショナー テキスト&問題集 第2版
出版社:翔泳社
AWSの基本的なサービスやクラウドの考え方を学ぶために使用しました。
本書はAWSの基本概念から、コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワーク、セキュリティなどを体系的に整理できる教材です。
AWSのサービス名すら十分に理解できていない段階では、全体像を把握するためのテキストが役立ちました。
② AWS認定資格 無料問題集(CLF-C02)
無料でCLFの問題演習ができるWebサイトです。
テーマ別・サービス別の演習やランダム出題が用意されており、知識の定着を確認するために利用しました。
個人的には、書籍で基本的な知識を身につけたうえで、問題演習を繰り返す勉強方法が合っていました。
2-2. AIプラクティショナー(AIF-C01)
① AWS認定 AI プラクティショナー:模擬問題集
トナカイ・プレス ITラボ
AIFの試験対策に使用した模擬問題集です。
AI・機械学習の基本概念や生成AI関連の知識を確認するために利用しました。
② AWS認定資格 無料問題集(AIF-C01)
CLFの学習でも使用したサイトのAIF版です。
AI・機械学習、生成AI、基盤モデル、責任あるAI、セキュリティといった分野別の問題演習ができます。
AIFはSAAとは出題範囲が異なりますが、AWSのAI関連サービスや技術について学習する機会になりました。
ただし、SAA合格だけを目指す場合、AIFの取得は必須ではありません。
2-3. ソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA-C03)
① AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト問題集 第2版
出版社:リックテレコム
SAA対策で使用した問題集です。
SAAでは、単にサービスの特徴を知っているだけでは正解できない問題が増えます。
高可用性、コスト、セキュリティ、パフォーマンス、運用負荷といった条件から、最も適切なAWSサービスや構成を選択する必要があります。
そのため、問題を解きながら、サービスの使い分けや選択理由を理解することを重視しました。
② Ping-t(無料の範囲のみ)
Web上で問題演習ができる学習サイトです。
今回のSAA対策では、有料プランには加入せず、無料で利用できる範囲を活用しました。
書籍とは別の問題に触れることで、理解度の確認や知識の補強に利用しました。
2-4. 補助教材
AWS運用入門 改訂第2版 ~押さえておきたいAWSの基本と運用ノウハウ~
試験対策のメイン教材とは別に、AWSの基本や運用について理解を深めるための補助教材として利用しました。
資格試験の問題を解くだけでは理解しにくい部分について、知識を補完する位置づけです。
3. SAAの勉強方法
3-1. 問題演習を中心に学習
SAAでは、問題集を使った演習を中心に進めました。
意識したのは、正解を暗記するのではなく、次の点を理解することです。
- なぜその選択肢が正しいのか
- 他の選択肢では要件を満たせないのか
- どの条件が変われば別のサービスが正解になるのか
例えば、ストレージであればS3、EBS、EFS、FSxの特徴を個別に覚えるだけでなく、どのような要件ならそれぞれを選択すべきかを整理しました。
これにより、初めて見るシナリオ問題にも対応できるようにすることを目指しました。
3-2. ChatGPTを使った苦手分野の補強
今回の学習ではChatGPTも積極的に活用しました。
特に、問題集の解説を読んでも理解できなかった部分を質問したり、似たAWSサービスの違いを整理したりする用途で使いました。
例えば、以下のような学習です。
類似サービスの比較
- Security GroupとNACL
- NAT GatewayとInternet Gateway
- CloudWatchとCloudTrail
- SQSとSNS
- EBS、EFS、FSx
理解が曖昧な部分の深掘り
単に違いを表にまとめるだけでなく、「どのような要件で選択するか」「なぜ他のサービスでは不適切なのか」といった判断基準まで確認しました。
苦手分野の記録
間違えた問題や理解が曖昧だった内容を記録し、試験直前に集中的に復習しました。
こうした学習には、対話しながら追加質問ができるChatGPTが非常に便利でした。
ただし、AIの説明が常に正しいとは限らないため、重要な仕様についてはAWS公式ドキュメントで確認することも必要です。
3-3. ChatGPTで65問の模擬試験を作成
試験直前には、ChatGPTを利用してオリジナルの模擬試験を作成しました。
実際のSAAと同じ65問形式で、複数回の模擬試験に取り組みました。
模擬試験では、以下の点を重視しました。
- 単純な暗記問題に偏らない
- 複数の要件を組み合わせたシナリオ問題を含める
- 類似サービスの細かな違いを問う
- 選択肢を消去法だけで簡単に絞れないようにする
- 正解だけでなく不正解の理由も詳しく解説する
第1回の模擬試験では65問中58問正解(89.2%)でした。
しかし、その後の模擬試験では、細かな仕様や複雑な要件を組み合わせた問題など、難易度を高めた演習も行いました。
模擬試験の目的は単なる合格判定ではなく、自分が理解できていない部分を見つけることです。
また、AIで生成した問題には、問題の曖昧さや正解設定の誤りが含まれる可能性もあります。問題の品質には注意が必要だと感じました。
4. 特に苦労した分野
4-1. ネットワーク
最も苦労したのがネットワーク分野です。
VPC、サブネット、ルートテーブル、NAT Gateway、NACL、Security Groupなど、さまざまな要素の関係性を理解する必要があります。
個々のサービスについて説明を読んでも、実際にどのように通信するのかをイメージしにくいことがありました。
特に、NACLとSecurity Groupの適用範囲や、ステートフル・ステートレスの違いは繰り返し復習しました。
4-2. 似たサービスの使い分け
SAAでは、似た役割を持つサービスの中から、要件に最も適したものを選ぶ必要があります。
例えば、AWS Resource Access Manager(RAM)、CloudFormation StackSets、AWS PrivateLink、AWS Service Catalogなどは、用途が異なります。
それぞれの特徴だけでなく、利用する目的や適用範囲を整理することが重要でした。
4-3. 直前に復習した暗記項目
本番直前には、以下の項目を重点的に確認しました。
- EC2インスタンスファミリー
- EBSボリュームタイプ(gp2、gp3、io1など)
- S3ストレージクラス
- S3の取り出し時間
- NACLとSecurity Groupのデフォルト設定
- NAT Gatewayの配置
- ネットワーク関連のアクセス制御
これらは比較表で整理すると覚えやすく、試験直前の確認にも役立ちました。
5. 本番試験の感想
2026年9月19日にSAA-C03を受験しました。
率直な感想としては、想像していた以上に難しく、時間が足りませんでした。
模擬試験ではある程度の正答率を確保できていましたが、本番では複数の選択肢で判断に迷う問題も多くありました。
また、SAAでは長めのシナリオ問題が出題されるため、問題文から要件を素早く読み取り、比較・判断する力が必要です。
試験後は合格できたかどうか自信がありませんでしたが、無事に合格できました。
6. これからSAAを受験する方へ
今回の経験から、特に重要だと感じたのは以下の点です。
① CLFレベルの基礎知識を身につける
CLFの資格取得自体は必須ではありませんが、AWSの基本的なサービスやクラウドの概念を理解しておくと、SAAの学習に入りやすいと思います。
② 正解だけでなく不正解の理由も確認する
SAAでは、複数の選択肢が一見正しそうに見えることがあります。選択肢ごとの違いを説明できるレベルまで理解することが大切です。
③ 苦手分野を記録して復習する
特にネットワークや細かな仕様など、自分が間違えやすい分野を重点的に補強することが効果的でした。
④ ChatGPTは理解を深めるために活用する
AIを使った問題演習や解説は便利ですが、正確性を確認しながら補助教材として活用することをおすすめします。
⑤ 模擬試験では時間配分も意識する
私は本番で時間が足りませんでした。時間制限を設けた演習を行い、問題の要件を素早く把握する練習も重要です。
7. まとめ
今回、CLF→AIF→SAAの順に資格を取得しました。
AWSの学習開始からSAA合格まで約4か月半、SAAの学習には約2か月かかりました。
学習では、市販の問題集、無料のWeb問題サイト、ChatGPTを組み合わせました。
特に、問題の正解を覚えるだけでなく、各サービスの選択理由や不正解の理由まで理解することを意識しました。
SAAは覚えることも多く、決して簡単な試験ではありませんでしたが、学習を通してAWSのサービスやアーキテクチャ設計について理解を深めることができました。
この記事が、これからAWS認定試験に挑戦する方の参考になれば幸いです。