6500円で作るスマートロック のiOSアプリが無事Appleの審査を通りリリースすることができました。
名前はLadybugにしました。
オレンジのユニバーサルアームがなんかてんとう虫っぽいでしょ?
ファームウェア配信と作り方の説明サイト
http://toshi-saito.github.io/Ladybug/
アプリ
https://itunes.apple.com/us/app/ladybug/id1045005224?l=ja&ls=1&mt=8
おそらく世界初であろう自作前提デバイスの操作アプリなのでリリースまでの遍歴をシェアしたいと思います。
審査を通るまでに4度ほどリジェクトされました。
個人で外部デバイスと連携するアプリをリリースしたい人の参考になれば。
リリースまで
申請しても審査通らないだろうと思ってたんですが、
リモコンNKとIRKit対応アプリの申請方法
で、そうでもなさそうだ。ということを知り、やってみようか。というのがそもそもの動機です。
(記事にある通り、操作している動画を審査に出したらばっちり通りました。)
ちょうどXCode7がリリースされた頃だったので、ついでにアプリをSwift2で書き直して審査に出しました。
審査に出すまでにやったことは、
- 操作動画の作成
- iPhoneで動画を撮って、iMovieで動画をつないだり字幕を付けました。
- アプリのスクリーンショットをiPhone4,5,6,6plusのシミュレータで取る。
- ファームウェアダウンロードと作り方のページを作成
- こちらです -> http://toshi-saito.github.io/Ladybug/
- サポートURLが入力必須なので、そのためにも何かしら作る必要がありました。
作った動画はこちら。
自宅位置設定の場面は、申請した動画はちゃんと写してますが、今回のものは諸事情で黒背景にしてあります。
最初の申請
「App Review に関する情報」のメモ欄には以下を書き込み申請しました。
このアプリはBLE端末の操作アプリになります。
対象のBLE端末は、自作を前提にしており、以下でファームウェアと作成手順及び材料とその入手経路を公開しております。
http://toshi-saito.github.io/Ladybug/index.htmlほぼ同じ内容ですが、以下でも作成手順を公開しております。
http://qiita.com/toshi-saito/items/ef7fd9a2154f7db92831
http://qiita.com/toshi-saito/items/87c507350941a95cc660上記記事では、iOSアプリのソースコードも公開しておりますが、そのアプリは一般公開用のバージョンで、今バージョンとは別のものです。
アプリの動作の様子は以下動画で確認いただけます。
(Youtubeリンク)
ファーストコンタクト
約1週間後にIn ReviewになってすぐiTunes Connect経由で連絡が来ました。
YouTubeの動画にアクセスができないとの内容だったので、
素直にDropboxに同じ動画を上げて、そのURLを送りました。
数日後にCoreLocationとCoreBluetoothは自動解錠のために使ってるのか?
という旨の質問がきました。
CoreLocationとCoreBluetoothはこういう使い方をしています。
という内容を返信しました。
最初のリジェクト
その数日後にすべての機能を説明するスクリーンショットを追加しなさい。
という内容で、リジェクトされました。
(この時は起動時のロゴが出ているスクリーンショットしか載せてなかった)
画像の作成
MockUPhoneではめ込み画像を作って、
GIMPでちょろっと編集して作りました。
作った画像は2つで
- アプリで施錠・解錠をしているもの
- ロック画面に自動解錠の通知が来ているもの
を作って、再度申請しました。
2度目のリジェクト!
また約1週間後、
バックグラウンドでGPSを使ってるなら、
免責事項としてバックグラウンドでGPSを使うので、バッテリーをかなり食う旨を明記しなさい
ということでした。
バックグラウンドでGPSを使うアプリは一律で書かないといけないんでしょうね。
早速書き加えて申請をしました。
3度目のリジェクト
また約1週間後、
スクリーンショット画像がAppleのガイドラインに違反しているとのことで、リジェクトされました。
返信の内容をよく読むと、ロック画面の「スライドでロック解除」が画像に入っているのがダメということでした。
前回のリジェクトはまたっく別の内容だったので、まさかのリジェクトでした。
他のアプリはどうしてるのかと気になったので、AppStoreで検索して見てみたら、通知センターのスクリーンショットをつかってるじゃないですか!
なるほど、それならいいんだ!!
ということで、早速通知センターのスクリーンショットをとり、画像を作り直しました。
で、また申請。
4度目の正直!
またまた1週間後、ついに申請が通りました。
最初に申請したのが10月の頭だったので、まるまる1ヶ月ほどかかっての承認となりました。
電話連絡や確認のためにデバイス送ってとかあるかなと思ってたんですが、そういうことは一切なかったです。
先人が各種デバイスを出してくれたおかげですかね。
ということで、iPhoneは持ってるけど、Macは持ってないという人でも、
Ladybug使えますので、ぜひとも自作して楽しんでもらえればと思います!
Androidアプリはpriori3買ったら作り始めますー