1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

習慣の力

Last updated at Posted at 2019-09-15

この記事は、OculusやVIVE等のVRデバイスを持っている人を対象としています。
(6Dof以上、VRコントローラーがあるのが望ましい)
また、個人の主観による実験結果のため、学術的な価値はありません。

#はじめに

今回は習慣の力という本の説明と、それに自分なりにの解釈を加えた内容になっています。

習慣の力〔新版〕 ((ハヤカワ・ノンフィクション文庫)) チャールズ デュヒッグ
https://www.amazon.co.jp/dp/415050542X/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_h0EFDb0A9WTDT‬

習慣の力では以下のような、“きっかけ”からスタートする“ルーチン“の繰り返しが、習慣に変わっていくと説明されています。
(詳しくは本を読んでください)

  1. きっかけ
  1. ルーチン
  2. 報酬
  3. 以下繰り返し

#結論

私は、習慣のループを続けると以下のような状態になると考えています。

  1. 欲求が満たされいない状態
  2. きっかけ
  3. ルーチンを実行したいという欲求
  4. ルーチンの実行
  5. 報酬
  6. 以下繰り返し

このループは身体感覚を伴っていて、VR上でも十分機能します。

#説明

私は参考文献にあった習慣のループに“欲求”という概念を追加しました。
理由は、この「欲求」がVRにとって重要なのではないかと感じたからです。

分かりやすく、動物の例を挙げます。

先日、上野公園で鴨を見つけました。
足を止めて鴨を見つめると、鴨が私に向かって歩いてきました。
ある程度近づきましたが、私が何もしないでいると鴨は離れていきました。

この鴨の行動を前述の手順に当てはめてみます。

  1. きっかけ(人間に見つめられる)
  1. ルーチン(人間に近づく)
  2. 報酬(餌をもらえる)

鴨はこのようなループを何度か繰り返していたはずです。
しかし、実際にはもっと複雑な手順(人間がバッグを開ける、しゃがむ等)があるためか、鴨はそれ以上接近してきませんでした。

では何故、鴨はルーチンを繰り返すのでしょうか?
そこには欲求があるからです。

  1. 欲求が満たされいない状態(空腹、低血糖など)
  2. きっかけ(人間に見つめられる)
  3. ルーチンを実行したいという欲求(「人間に近づくことで餌をもらえる」というイメージが喚起される)
  4. ルーチン(人間に近づく)
  5. 報酬(餌をもらえる)
  6. 以下繰り返し

詳しく見てみましょう。

1.欲求が満たされない状態

最初に欲求が満たされない状態があります。
もし満腹の場合や、食欲より緊急度が高い欲求(「喉が渇いている」、「襲われる危険性がある」等)があった場合は、手順2以降に行かないこともあります。

3.ルーチンを実行したいという欲求

次にルーチンを行う直前、鴨は餌の事をイメージします。
習慣ができる前は「人間に見つめられる」と「餌が手に入る」は何の関係もないので、その想像は発生しませんでした。
しかし、ループが発生すると途端にそれらが結びつき、さらに何度も繰り返すことでどんどん強くなります。

6.以下繰り返し

さらにループを繰り返すと「人間に見つめられる」だけで「餌を食べたい」という欲求が生まれるようになります。
それは最初のブログにも書いた「ヨダレが出る」等の情動反応を伴うものです。

#これから

VRに話を戻しましょう。

習慣がVRにとって重要なのは、以下の3つです。
・”きっかけ“は割と何でもいい(他に優先度が高い欲求がなければ)
・「見つめられる」という視覚情報だけでも発生条件になりえる
・情動、つまり身体的な反応を伴う感情が発生する

これらを条件を満たすVRコンテンツを作る事で、現実には存在しない新しい習慣を作ることも可能です。

2.1. VRChatでワールドを作った
[2.2. チャンキングについて]
(https://qiita.com/pipe_render/items/7f53f2cbe2fe677811ec)

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?