こんにちは、個人開発者の皆さん、そしてXServerユーザーの皆さん。
「AIエージェントを作ってみたいけど、ローカルで動かすのは重いし、クラウドのGPUインスタンスは高い…」
そんな風に思っていませんか?
実は、あなたが既に持っているかもしれない XServer(レンタルサーバー) が、最強のAIエージェント基盤になるんです。
しかも、これまで公式SDKがなかったPHPに、ついに PHP公式MCP SDK が登場しました!
今回は、このPHP公式SDKを使って、XServer上に Monster(怪物)級のコンテキストを持つAIエージェント を爆誕させる手順を、世界一わかりやすく解説します。
🚀 なぜ XServer × MCP なのか?
1. MCP (Model Context Protocol) とは?
AI界隈で今、最も熱いキーワード「MCP」。
一言で言えば 「AIのためのUSBポート」 です。
これまでAIは大元の学習データしか知りませんでしたが、MCPを使えば「最新のニュース」「社内データベース」「ファイルシステム」など、あらゆる外部データにAIを「接続」できるようになります。
2. なぜPHP?
日本のWebの大部分はPHPで動いています。WordPressもPHPです。
つまり、PHPでMCPサーバーが書ける=既存のWeb資産をそのままAIの知識として使える ということ!
この親和性は最強です。
3. なぜXServer?
- 安い: 月額1000円以下。
- 安定: 圧倒的な稼働率。
- 既に持ってる: これが一番デカい。わざわざAWSなどでサーバーを立てなくても、手元のXServerがそのまま使えます。
🛠️ アーキテクチャ
今回はシンプルかつセキュアに、SSH経由 でローカルのClaude DesktopとXServer上のMCPサーバーを接続します。
インターネットにポートを開放する必要がないため、セキュリティ的にも非常に堅牢 です。
📝 構築手順
ここからは具体的な手順です。
※ XServerのスタンダードプラン、SSH接続が有効になっている前提で進めます。
Step 1: XServerにSSH接続
まずはターミナルからXServerにログインします。
ssh <user>@<host> -p 10022
Step 2: 環境セットアップ
PHPのバージョンを確認しましょう。MCP SDKにはPHP 8.1以上が必要です。
XServerは複数のバージョンが入っていますが、コマンドラインで使うPHPのバージョンを指定する必要があるかもしれません。
php -v
# もし古い場合は /usr/bin/php8.1 などフルパスを確認
Composerをインストールします。
mkdir mcp-server
cd mcp-server
curl -sS https://getcomposer.org/installer | php
Step 3: 公式SDKのインストール
ここで登場、PHP公式MCP SDKです!
php composer.phar require modelcontextprotocol/php-sdk
これで準備完了。爆速ですね。
Step 4: サーバーの実装 (server.php)
server.php を作成し、以下のコードを記述します。
ここでは例として、サーバーのOS情報をAIに教えるシンプルなツールを作ります。
<?php
require __DIR__ . '/vendor/autoload.php';
use Mcp\Server\Server;
use Mcp\Server\Transport\StdioTransport;
use Mcp\McpServer;
use Mcp\McpSpec\ServerCapabilities;
use Mcp\McpSpec\Tool;
// サーバーの初期化
$server = new McpServer(
new ServerCapabilities(
tools: ['list_changed' => true] // ツール機能の有効化
)
);
// ツールの登録
$server->addTool(new Tool(
name: 'get_server_info',
description: 'サーバーのOS情報とPHPバージョンを取得します',
inputSchema: [
'type' => 'object',
'properties' => [],
],
handler: function ($args) {
return [
'content' => [
[
'type' => 'text',
'text' => sprintf(
"OS: %s\nPHP: %s\nHost: %s",
php_uname(),
phpversion(),
gethostname()
)
]
]
];
}
));
// Stdio通信の開始
$transport = new StdioTransport();
$server->run($transport);
ポイント: StdioTransport を使うことで、標準入出力(stdin/stdout)を使って通信します。これがSSH経由でMCPを使うための肝です。
Step 5: Claude Desktopの設定 (ここが重要!)
ローカルPC(あなたのMacやWindows)にある mcp.json を編集します。
ここで SSHコマンドを直接記述する のがミソです。
{
"mcpServers": {
"xserver-mcp": {
"command": "ssh",
"args": [
"-p", "10022",
"<user>@<host>",
"/usr/bin/php8.1 /path/to/your/mcp-server/server.php"
]
}
}
}
※ PHPのパスやファイルのパスは、あなたの環境に合わせて書き換えてください。
🎉 つないでみよう
Claude Desktopを再起動して、何かわからないことがあれば聞いてみましょう。
「サーバーの情報を教えて?」
すると…Claudeが勝手にSSHでXServerに接続し、PHPスクリプトを実行して、その結果を元に回答してくれるはずです!
もしこれができれば、あとは可能性が無限大です。
- WordPressの記事検索ツール: 過去記事を全部RAGする。
-
ログ解析ツール:
tail -fの内容をAIが監視。 -
DB操作ツール:
mysqliでDBからデータを引っ張ってくる。
これらが全部、月額1000円のXServerで実現できるんです。
さいごに
PHPは「オワコン」なんて言われることもありますが、Webの共通言語 であることには変わりありません。
MCPという新しい翼を手に入れたPHP × XServerで、個人開発の可能性を広げていきましょう!
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