Manjaro Linux kernel build

kernelパッケージを自分でビルドする場合
linux-5.14.16に更新した時のメモ

makepkgのオプション調整

# /etc/makepkg.conf
# 並列コンパイル。数字は環境に応じて適宜調整。
MAKEFLAGS="-j3"
# ビルド時間短縮。ccacheを有効にする。複数マシンがあれば分散コンパイルdistccも活用できる。
BUILDENV=(!distcc color ccache check !sign)

manjaroがリリースしているkernelパッケージのPKGBUILDなどを取得

# PKGBUILDファイルやパッチファイルを取得
git clone --single-branch --depth=1 https://gitlab.manjaro.org/packages/core/linux514.git

パッケージのビルド。
makepkg -sでビルドに必要なパッケージのインストールも行ってくれる。

# kernelパッケージのビルド
cd linux514
makepkg -s
sudo renice -n -20 -g `ps -g -o pid,pgid,comm| grep makepkg | awk '{print $2}'`

自分で調整したい場合。
PKGBUILD内で、make menuconfigのオプション調整を行えそう。
私は標準設定で問題ないので試していませんが、調整するとしたら、次の箇所を修正すると良いと思います。
make configの行をmake oldconfig、make menuconfigで置き換えます。
makepkgコマンド実行中に、カーネルオプションの設定画面が表示されるので、自分でオプションを調整できるので、それが反映されると思います。

diff --git a/PKGBUILD b/PKGBUILD
index 06ba6bd..8bd1039 100644
--- a/PKGBUILD
+++ b/PKGBUILD
@@ -132,7 +132,8 @@ prepare() {
   make prepare
 
   msg "rewrite configuration"
-  yes "" | make config >/dev/null
+  make oldconfig
+  make menuconfig
 }
 
 build() {

linux514のアップグレード

# lsでファイル名補完を利用して、pacmanにファイル名を渡しています。
sudo pacman -U linux514-headers-5.14.16-1-x86_64.pkg.tar.zst
sudo pacman -U linux514-5.14.16-1-x86_64.pkg.tar.zst

memo
署名が必要な場合、自作パッケージのインストール用に、自分の鍵を信用できる鍵として登録しておく。

sudo pacman-key --send-key keyid
sudo pacman-key --recv-key keyid
sudo pacman-key --lsign-key keyid

Manjaroのカーネルパッケージを利用して、インストールする場合、Manjaro Setting Managerか、コマンドラインで導入できます。

mhwd-kernel -l
sudo mhwd-kernel -i linux514

Manjaroの主な特徴、概略や便利な機能は、次のサイトで確認できます。
https://wiki.manjaro.org/index.php/Manjaro:A_Different_Kind_of_Beast