バージョン 2.1の特徴やインストール方法については、Noodl コミュニティの @macole さんが記事(Noodl2.1β版レビュー Build21対応)でまとめてくださっているのでそちらをご参照ください。
#Noodl とは🍜
Noodl は、スウェーデンのデザインイノベーションエージェンシー TOPP(トップ)から生まれた Low-code 開発プラットフォーム です。現在は、開発チームが TOPP からスピンアウトし、Noodl の開発にさらに注力しています。
Noodl では、web 技術を使ったアプリケーションの開発ができます。つまり、HTML / CSS / JavaScript / React で構築され、ブラウザで動く web アプリケーションが 少ないコード記述 or コード記述なし で開発できます。
既に Noodl を知っている方からすれば「Noodl といえばプロトタイピングツール」という認識かと思いますが、最近 Noodl の開発はどんどん進んでおり、コンセプトからリリースまでをシームレスに担える開発プラットフォームへと現在進行形で成長しています。プロトタイプをブラッシュアップした後にそのままリリースできるように開発を進めているようです。
#Low-code(ローコード)とは
「最近、No-code って言葉はよく聞くけど、Low-code ってなんだ...?」と思いまして、調べてみました。Wikipedia「No-code development platform: No-Code vs. Low-Code」の一部を引用して、2つの違いを紐解きます。
App Creator - No-code platforms are accessible to any end-business user while low-code platforms require developers with knowledge of coding languages who can work within a platform's constraints to streamline the development process.
訳:アプリを作る人 - ノーコードプラットフォームはあらゆるエンドビジネスユーザーがアクセスできるのに対し、ローコードプラットフォームは開発プロセスを合理化するためにプラットフォームの制約の中で作業できるコーディング言語の知識を持つ開発者を必要とします。
ふむふむ...
User Interface - No-code platforms most often rely on a preset User Interface layer which simplifies and streamlines an app's design. Low-code platforms may provide greater flexibility in UI options at the cost of additional coding requirements.
ユーザーインターフェイス - ノーコードプラットフォームの多くは、アプリのデザインを簡素化して合理化するプリセットのユーザーインターフェイスレイヤーに依存しています。ローコードプラットフォームは、追加のコーディング要件のコストという点でUIの柔軟性を高めることができます。
なるほど。
###No-code と Low-code の違いをざっくりまとめると...
アプリを作る人 | コーディングの知識 | UIの柔軟性 | |
---|---|---|---|
No-code ノーコード |
全てのユーザー | 必要ない | 低い |
Low-code ローコード |
主に開発者 | 必要あり (必要ない場合もある) |
高い |
Noodl は標準的な JavaSctipt のコードを記述することができるので、Low-code に分類されると思います。
ここで、コードの記述量について考えてみます。作りたいアプリのレベルによってコードの記述量が変わってくるというのは通常のコーディングで言えることだと思いますが、Noodl での web アプリ開発でも同じことが言えます。ただし、Noodl では以下の点が通常のアプリ開発と異なります。
- 簡単なアプリケーションを作る場合は、コードを書く必要がない
- ちょっとレベルの高いアプリケーションを作りたい場合は、通常よりも少ないコード記述量で開発ができる
また、Noodl は UI の柔軟性が高く、ゼロから自由にデザインを構築することはもちろんのこと、これからはデザインツールの Figma や Sketch から UIデザインデータをインポートすることができるようになっていくという情報もリリースされています。
情報元:Where we're going with Noodl
#まとめ
最近の Noodl 事情について書いてきました🍜
Low-code 開発プラットフォームとして、プロトタイプを作成するだけじゃなく本番のアプリケーションまでをカバーできるようになっていくと、さらに開発プロセスの効率アップや質の高いアプリケーションを開発することができるようになるのではないでしょうか。
今後の Noodl に目が離せません...!