25日
25日を少し過ぎてしまいましたが、アドベントカレンダーの最後です。
そろそろケーキが安く売ってる時間でしょうか？
最後は、ペンギンの居る場所を把握するサービスかと思ったら、違ったというお話です。
ペンギン・ロケーション・サービス
RTLS 3.0プラットフォームを発表し、2026年に向けてヘルスケアAI機能を拡大
次世代型リアルタイムロケーションシステム(RTLS)がヘルスケアに革命をもたらし、病院の安全性、資産追跡、患者フロー最適化を実現というお話のようです。
「どこにいるか」から「何をしているか」へ
みなさんは、大きな病院に行ったとき、看護師さんや医者が走り回っている光景を見たことはありませんか？ 実は病院の中では、毎日こんなことが起きています：
- 「MRI装置がどこにあるのか、わからない…」
- 「このベッド、どの患者さんのために準備したんだっけ？」
- 「スタッフが危険な場所に近づいていないか確認したい」
これらの問題を解決するために使われていた従来技術が「RTLS 2.0」です。ざっくり言うと、「GPS的な感じで、人や物の位置を追跡する」というイメージですね。
しかし、新しい「RTLS 3.0」は違います。単に「ここにいる」という情報だけでなく、その情報をAI（人工知能）が分析して、病院の運用を自動化・最適化しようという技術です。
つまり、位置情報 + AI の力で、病院全体の『頭の良さ』を上げるというわけです。
実際に何が変わるのか？
ペンギン・ロケーション・サービスが発表した新プラットフォームでは、以下の3つの機能で医療現場をサポートします
1. スタッフの安全を守る（PenSafe™）
- ナースコールが聞こえない場所にいるスタッフに、危険が近づいたら自動でアラートを送信
- 暴力や事故から身を守るための「パニックボタン」機能付き
例えば、認知症の患者さんが落ち着かない時に、スタッフの安全をリアルタイムで守れます
2. 医療機器の「迷子」を防ぐ（PenTrack™ Asset Tracking）
- 高額な医療機器（人工呼吸器、ポンプなど）がどこにあるかが一目瞭然
- 置き忘れや盗難防止
- 使った人・使った時間を自動で記録
「あの装置、さっき見たけど…どこだ？」という無駄な時間がなくなります
3. 患者さんの待ち時間を減らす（PenTrack™ Workflow）
- 患者さんの移動状況や待ち時間をAIが自動分析
- スタッフの動きを最適化して、待ち時間を短縮
- 「あの患者さん、どこで何をしてるのかな？」が一瞬でわかる
従来型システムとの違い
昔からある病院のRTLS（位置追跡システム）には、困った点がありました
| 項目 | 従来型システム | RTLS 3.0 |
|---|---|---|
| 導入コスト | 高額（数百万円～） | 低い |
| ハードウェア | 独自規格で交換が大変 | 標準的なBLE 5.1 |
| 導入期間 | 数ヶ月かかる | 数週間で完了 |
| スケーラビリティ | 拡張が難しい | 簡単に拡張可能 |
| 精度 | 部屋レベル | サブルーム（部屋内の細かい位置） |
| データ活用 | 追跡だけ | AI で自動最適化 |
簡単に言うと、RTLS 3.0は「安い、速い、使いやすい、そしてスマート」な技術です
医療現場からのエール
ペンギンのCEOは、こう語っています
「医療システムが欲しいのは『位置情報』じゃなくて『インテリジェンス』です。複雑さを消して、明確さをもたらす。それがRTLS 3.0です。」
つまり、スタッフが「データを見て判断する」のではなく、AIが自動で判断して、スタッフは本当に大事な仕事に集中できる環境を作ろうというわけです
これからの病院はどう変わるのか？
2026年に向けて、ペンギンは急速に展開を拡大しています
✅ 患者さんにとって：待ち時間が減って、スタッフが落ち着いて対応できる環境
✅ スタッフにとって：安全が守られて、手作業の時間が減り、本当の医療に集中できる
✅ 病院経営にとって：医療機器の無駄がなくなり、スタッフの負担が減ってコスト削減
✅ 技術的には：AIと位置情報の組み合わせで、医療DXの一歩が進む
まとめ
医療現場の効率化って、実は私たちみんなに関係しています。もしあなたや大切な人が病院にお世話になる時、少しでも待ち時間が短くて、スタッフが落ち着いていたら、それって良いことですよね？
RTLS 3.0は、そんな「医療現場の小さな幸せ」を積み重ねるための技術です
2026年は、そういう技術で様々な問題が解決されていくと良いですね
Merry Christmas & Happy New Year !!