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ペンギンアップデート

Google 検索エンジンのアップデートの一つにペンギンアップデートというものがあります
今日はその話をしていきます
ペンギンアップデートは一言で言うと、「不正なリンク操作(自作自演の被リンクなど)を行っているWebサイトの検索順位を下げる」ためのGoogleのアルゴリズム更新のことを言います。


導入の目的と背景

ペンギンアップデートが導入された 2012年以前は、「外部サイトからリンクを貼られていれば、どんなリンクでも評価が上がる」という抜け穴がありました。その結果、ブラックハットSEO(不正な手法)が横行していたそうです。

  • リンクの購入: お金を払って、全く関係のないサイトから大量のリンクを貼ってもらう
  • 自作自演: 自分で大量に作った無意味なサイトから、メインのサイトへリンクを貼る
  • 隠しリンク: ユーザーには見えない文字色や小さな文字でリンクを埋め込む

これらはユーザーにとって全く価値がないため、こうした不正行為を一掃し、「真面目に良いコンテンツを作っているサイトが正当に評価される」ようにするため導入されました。

パンダアップデートとの違い

よく比較されるものに「パンダアップデート」がありますが、取り締まる対象が明確に異なります。

アップデート名 対象となる不正・低品質 動物のイメージ(由来)
ペンギン 「リンク」の質
(不自然な被リンク、スパム行為)
白黒はっきりつける(スパムか否か)
パンダ 「コンテンツ」の質
(内容が薄い、コピペ記事、広告ばかり)
白黒の見た目(由来は開発者の名前Navneet Panda氏とも)

歴史と現在の状況

ペンギンアップデートは数回の更新を経て、現在はGoogleの「コアアルゴリズム(中心的な仕組み)」に完全に組み込まれています。

  • 2012年〜2016年(手動更新時代):
    数ヶ月〜1年に1回程度、大規模な更新が行われていました。一度ペナルティを受けると、次の更新が来るまで(半年以上など)順位が回復しないという、非常に恐ろしいものでした
  • 2016年以降(ペンギン4.0〜現在):
    「リアルタイム更新」になりました。Googleのロボットがサイトを巡回(クロール)したタイミングで、即座にスパム判定や解除が行われます
  • 変化: 以前はサイト全体が圏外に飛ばされるようなペナルティが多かったですが、現在は「怪しいリンクの効果を無効化(無視)する」という処理が中心になっています。つまり、スパムリンクを貼っても「順位が上がらなくなる(徒労に終わる)」という形が一般的です

対策とリカバリー方法

現在もペンギンアップデートの仕組みは稼働しています
もし心当たりがある場合は、以下の対策が必要です

  1. 不自然なリンクの削除:
    過去にSEO業者にお金を払って設置したリンクや、質の低いディレクトリサイトへの登録などを削除依頼します
  2. 否認ツールの利用:
    勝手に貼られた悪質なスパムリンクや、削除できないリンクについては、Google Search Console のリンク否認ツールを使って、このリンクは評価に入れないでとGoogleに申請することができます

まとめ

現在のSEOにおいて、ペンギンアップデートを意識するということは、「被リンクは『数』ではなく『質』である」と理解することのようです。小手先のリンク対策をするのではなく、「他の人が自然とリンクを貼りたくなるような有益なコンテンツを作ること」が、唯一にして最大の対策となるんじゃないでしょうか。ペンギンとパンダと、どちらも白黒で、白黒イメージで名付けられると間違いそうですよね・・・

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